毎日、当たりまえのように行う入浴ですが、からだを清潔に保つ目的の他、疲労回復やリラックス効果などのメリットがたくさんあることは周知の事実。とはいえ、無意識で入浴するのと、正しい方法を意識して入浴するのでは、効果に大きな差ができます。場合によっては危険な一面が潜んでいることもあるので要注意です。
今回は、これまで『サライ.jp』でお伝えしてきた、入浴方法に関する記事をご紹介します。誰でも簡単にできる健康方法だからこそ、正しい知識を身につけましょう。
1:家庭風呂でも存分に得られる健康効果
温泉の効能が健康によいのは言うまでもありませんが、水道水を使った家庭風呂でも、大きな健康効果が得られるそう。肩こりについては、「肩までお湯に浸かって温める」のが大原則で、その際には「肩や首をゆっくりと回して、筋肉をきちんとほぐす」ようにする。痛みが集中し硬くなっている「トリガーポイント」(ツボ)を、やさしく指で揉みほぐすのもよいそうです。
※温泉でなくても家庭風呂でOK!|健康効果が得られる「最高の入浴法」
2:熱いお風呂が好きな方は要注意! 42℃以上のお湯は危険
熱いお湯こそ入浴の醍醐味、と思っている人もいると思いますが、健康のためには42℃以上のお湯は控えたいところ。その理由は、42℃以上の熱い湯に入ると交感神経が高ぶり、戦闘状態のような興奮状態になるので、血圧が上がり、脈が速まり、汗をかき、筋肉は硬直してしまうから。さらに42℃以上のお風呂に長時間入ると血液の粘度が上がり、血栓ができやくなるそう。長風呂派には、心身にやさしい40℃より低いぬるま湯がおすすめです。
※熱いお風呂に5分以上入るのはNG!専門医が教える「温度別」入浴効果
3:免疫力を上げる入浴法をしていますか?
皆さんは免疫力が上がるような入浴ができているでしょうか?
入浴科学者・早坂信哉先生が作成した簡易チェックシートで確認してみましょう。入浴中はもちろん、入浴前後にちょっとしたことを心がけるだけで、免疫力がぐっと上がります。
なお、全国47都道府県の20~60代の男女を調査したところ、免疫が上がりやすい入浴を実践しているのは「栃木県」「千葉県」、一方で免疫の上がりにくい入浴をしてしまっているのは「沖縄県」という結果になりました。
※入浴科学者・早坂信哉先生が教える「免疫力が上がりやすい入浴法」
4:不眠に悩む人は、まずは入浴を
歳を重ねるごとに眠りが浅くなり、不眠に悩む人も多いと思います。入浴でリラックスすることで、副交感神経が優位となり、安眠へとつながります。洗面器に42℃のお湯を入れ、手を浸けて温めるだけでも効果があるとか。忙しい人にはうれしい情報ですね。
※夜ぐっすり眠れるようになる!副交感神経を上げて「不眠を解消する」簡単入浴法
5:40℃のお湯に10分浸かるだけで、肩こりも改善!
肩こりは肩の周辺の筋肉である僧帽筋などが緊張で硬くなってしまうことによって、血流が悪くなることから生じます。少しぬるめの40℃のお湯に10分くらい、肩までしっかり浸かって血行をよくしましょう。入浴中の肩こり解消ストレッチも解消のポイントです。
※専門医が伝授!肩こりを発症しやすい人の特徴&肩こりを癒す入浴法
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たかが入浴、されど入浴。
正しい入浴方法は、わたしたちの健康を守る味方になるものです。早速、今日から実践してみましょう。
文/編集部