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40歳を超えると心身の不調を感じる人が多くなってきます。特に女性は、個人差はありますが、40歳後半あたりから更年期に入ることが心身の不調の原因の1つと考えられます。更年期ラボによると、更年期は50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期を挟んだ前後10年間の期間を指すとされています。更年期は、閉経により女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することでのホルモンのバランスが崩れの影響が強いものの、女性ホルモン以外にも仕事や家庭環境(子育てなど)による心理的な影響も受けます。

そこで、今回は市場調査から商品のセールスプロモーションやCRMの設計を手がける株式会社オノフが全国の女性40~50代を対象に行なった、「マチュア世代(※)の美容・健康に関する意識」の調査をご紹介します。更年期症状が表れる世代の女性はどのような症状があり、美容や健康にどのように取り組んでいるのかを見ていきましょう。

(※)株式会社オノフではマチュア世代を40〜50代の女性と定義

更年期の症状を一番自覚しているのは45〜51歳

「更年期の症状について」オノフ調べ

まず、更年期症状をいくつから自覚していたのかのアンケートを見ていきます。更年期症状を自覚している割合が最も高かった年代は、45〜51歳で69.6%(更年期かもしれない・更年期であるかもしれないが、通院したことはない・更年期の為、婦人科などを受診/通院しているの合計)。その内「婦人科などを受診/通院している」と回答した割合は5.1%、「通院していない」と回答した割合は64.5%という結果になりました。

52〜59歳では「更年期は終わった」と回答している割合が27.5%と51歳以下と比べて割合が多いものの、「更年期であるかもしれないが、通院したことはない」と回答している割合は45~51歳と比べて約10%も増加しています。

どの年代でも自覚症状があるにも関わらず、病院にかかっていない人が多いという結果になりました。

心身の不調を感じる度合いは就労と子育ての有無で異なる

「心身の体調に関する悩み」オノフ調べ

次に、「心身の体調に関する悩み」を、心と体の不調に関する悩みを働いている・いない、子育てしている・いないに分けて見てみると、「働いている×子育て中」の人は「気持ちがふさいで、晴れない」が全体と比べて低く、「働いていない×子育て中」の人は「だるい/眠気がひどい」「怒りやすくイライラする」が高いという結果になっています。

「20~30代の頃と比べて変化したこと」オノフ調べ

さらに、20~30代の頃と比べて変化したことをアンケートしたところ、「働いている×子育て中」の人は就労中に子育てから離れられるからか、「働いていない人×子育て中」の人と比べて感情・メンタル面の項目は低くなっている反面、睡眠の数値が高くなっている傾向が見られます。

美容や健康に関して実際に行なっていることは?

「美容や健康に関する行動」オノフ調べ

40~50代の女性が美容や健康に対して現在行なっていることは、「スキンケアをする」が44.9%、次いで「髪を染める(白髪対策を含む)」が43.5%、「十分な睡眠をとる」が37.4%が上位に来る結果に。外見に影響するスキンケアやヘアカラーなどお手軽に行なえるもののポイントは高めとなっています。

今後も行ないたいと思っている行動に関しては、「規則正しい生活をする」がトップで40.5%、次いで「適度な運動をする」が35.3%となりました。「適度な運動をする」ことを現在行なっているという割合は25.0%となり、今後も行ないたいと思っている割合と比べて10%以上の差がありました。健康への意識はあるものの、なかなか実践できていないのが現状のようです。

「美容や健康に関する行動【現在行なっていること】」オノフ調べ

現在行なっていることについて更年期別でみると、「更年期は終わった」と感じている人は自分の見た目に対する意識がそれほど高くないことから、睡眠や規則正しい生活などの基本的なこと以外、無理をせず自然体で過ごしたいと思っていることがうかがえます。

充実した人生を送るために一番必要だと感じているのは「心のゆとり」

「今後、充実した人生を送るために必要だと思うこと」オノフ調べ

最後に、「今後、充実した人生を送るために必要だと思うこと」を聞いたところ、充実した人生を送るために一番必要だと思うことは、「心のゆとり」で全体の70.6%。次いで「お金」が65.4%、「健康・体力」が65.3%と続きました。特に「更年期と自覚している」割合が高くなる45歳以降の人たちは、「心のゆとり」がより重要だと感じていることがうかがえます。

更年期症状の有無別にみると「更年期のため、婦人科を受診・通院している」人は「睡眠」と、「心を許せる・一緒に楽しめる相手」を重要視している傾向にあるようです。

また、自分自身の理想の状態を指す「ありたき姿」の中で前向きに美容を頑張りたい「アクティブ派」の人たちは他と比べて「外見の美しさ維持」や「肌や体の内側の美しさ維持」、「体型維持」などが高く、自分自身の美しさを保つことが重要と感じている人が多い傾向にありました。

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
対象者:全国 女性40〜50代
調査期間:2022年8月26日〜8月29日
有効対象者:3,060ss
調査機関 :株式会社オノフ

文/ふじのあやこ

 

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