今年も、冬が近づいてきました。気温も低くなり、冷えが気になる季節です。そこで、健やかな暮らしを提案するリンナイ株式会社が、入浴に関する意識を探るべく、入浴科学者・早坂信哉先生の監修のもと、全国47都道府県の20~60代の男女計2,350名を対象に調査をしました。

さて、皆さんは免疫力が上がるような入浴ができているでしょうか? 実践できているかどうかを確かめる簡易チェックシートを早坂先生が作成したので、確認してみてください。チェック数が5個以下の方は免疫が上がりにくい入浴をしてしまっている可能性大ですよ。

(リンナイ調べ)

早坂 信哉 先生
東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。

■免疫が上がりにくい入浴をしてしまっているのは「沖縄県」

全12項目の「免疫が上がりやすい入浴法」簡易チェックシートについて、最もチェック数の少なかった項目は、「浴槽で深呼吸をする」、続いて「入浴前に浴室暖房をかける、シャワーでかけ流しをして浴室をあたためる」となりました。また、「汗が出るまで浴槽に浸かる」という方も少ないことが分かりました。

また、「免疫が上がりやすい入浴法」簡易チェックシートにおいて、チェック数が5個以下で免疫の上がりにくい入浴をしてしまっているのは「沖縄県」という結果となりました。一方で、免疫が上がりやすい入浴(チェック数9個以上)を最も実践できているのは「栃木県」「千葉県」という結果になりました。

【早坂先生コメント】
免疫力の上がりにくい入浴法トップが沖縄県だったのはシャワー文化の影響が大きいですね。深呼吸をする人は少なく、お風呂の「湯気」の効果を意識している人がとても少ないことが分かりました。湯気を吸い込む方法は欧州の温泉療法ではよく行われる方法です。

■秋冬の時期に毎日「浴槽に浸かる」方は約4割

秋冬の時期にどれくらいの頻度でお風呂に入るかを聞いてみました。その結果、毎日浴槽に浸かると答えた方が約4割、1週間に1回以上浸かる方は約7割となりました。一方、毎日シャワーのみですませる方は約3割と、秋冬の時期は浴槽に浸かる方が多いことが分かりました。

また、都道府県別で比べたみたところ、毎日浴槽に浸かる人が日本一多いのは「宮城県」、毎日シャワーのみですませる方が最も多いのは「沖縄県」となり、続いて「宮崎県」など比較的暖かい地域が上位にランクインしました。

【早坂先生コメント】
寒い地域で浴槽、温かい地域でシャワーが多い傾向にあり、浴槽派、シャワー派の違いは、気温に影響されているようです。普段、シャワー派の多い県の方も、この冬だからこそ、ぜひ浴槽に浸かっていただきたいです。

■免疫の上がりにくい42℃以上の入浴をしている人は約3割いることが判明

秋冬の時期に浴槽に浸かると答えた方に、入浴する際に何℃のお湯に入るかを聞いてみました。その結果40℃のお湯に入浴する方が約3割と最も多い結果となりました。一方で免疫が上がりにくい42℃以上のお湯に浸かっている人も約3割いることが判明しました。

入浴の温度について都道府県別に比べてみると、入浴温度が日本一高い熱風呂県は「鳥取県」、日本一入浴温度が低いのは「宮崎県」という結果になりました。

【早坂先生コメント】
だいぶ40℃の適切湯温の方が増えてきた印象です。一方3割以上の方が未だに42℃以上の熱い湯で入浴されていることが分かりました。熱風呂県の方は、もう少しぬるい湯も試してみてください。40℃でも意外としっかり温まります。

■コロナ禍にストレスが増えたと感じた方が多かったのは「神奈川県」、入浴がストレス解消につながっていると答えた方が最も多いのは「東京都」

新型コロナウイルスの影響によるストレスについて調査しました。その結果、過半数の方が「ストレスが増えた」と答えました。また、都道府県別で比べるとコロナ禍で最もストレスが増えたと感じている人が多かったのは「神奈川県」、続いて「福岡県」が多いという結果になりました。

また、入浴とストレスの関係についてもきいたところ、入浴がストレス解消につながっていると答えた方は過半数という結果になりました。都道府県別で比べてみたところ、入浴がストレス解消につながっていると答えた方が最も多いのは「東京都」という結果になりました。

【早坂先生コメント】
コロナの感染者数が多かった首都圏でストレスを感じる方が多いという結果になりました。特に東京では遠方への外出自粛期間も長く、自宅で手軽にできるストレス解消法として入浴が改めて見直されたことが明らかになりました。在宅勤務の時は、入浴の後は仕事はしない、など生活のメリハリにお風呂を活用するといいですね。

■冷え性に悩んでいる方が多いのは「東京都」「群馬県」「宮城県」、入浴時にスマホを持ち込む方は約2割

冷え性の悩みについて調査したところ、冷え性に悩んでいると答えた方が約3割という結果になりました。また、都道府県別で比べたところ冷え性に悩んでいる方が多い都道府県は「東京都」「群馬県」「宮城県」という結果になりました。

浴槽に浸かって入浴すると答えた方に、入浴の際にお風呂にスマホを持ち込むかどうかを調査したところ、スマホを持ち込む方は約2割という結果になり、また、スマホを持ち込んだ時は平均約12分入浴時間が伸びるという結果になりました。

【早坂先生コメント】
冬に多い悩みの1つが冷え性です。宮城県が一番悩んでいる人が多い結果となりましたが、宮城は浴槽利用者も多いことから、冷え性改善のために浴槽に積極的に浸かっているのかもしれません。
この後、「免疫が上がりやすい入浴法」をご紹介します。

(リンナイ調べ)

***

コロナ禍によってストレスに悩んでいる人が多い中、「免疫があがりやすい入浴法」を参考に手軽にできるストレス解消法としてお風呂を活用することも良いのはないでしょうか。

【調査概要】
調査時期 :2020年10月4日~10月6日
調査方法 :インターネット調査
調査対象  :20~60代 男女 計2,350人(各都道府県50人ずつ)
調査エリア :全国47都道府県

 

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