本日は倶知安もニセコも雨
小樽からの列車はここまで。ここで長万部行きのディーゼルカーに乗り換え、再び旅を進める。ここで降りる人もいるが、かなりの人数が同じ列車に乗り換える。どうやら「道南ぐるり旅」は札幌市民の静かな人気メニューらしい。
今日は雨のため、羊蹄山もニセコアンヌプリの連山も、ほとんど姿が見えない。列車の中でトンネル餅とお茶を楽しみながら列車は進む。
トイストーリーのバッグを持った2人は途中の駅で下車。これから介護施設の実習に行くのだそう。応援代わりにトンネル餅をひと箱上げて、お見送り。
素朴な味と素朴な旅を楽しみながら14時07分、長万部駅に到着した。ここから苫小牧までは昨日乗車した区間。苫小牧から札幌までは今朝乗車したコースである。
本日の長万部駅での乗り換え時間は約80分。かにめしと蕎麦は食べねばなるまい。というより、トンネル餅を数個しか食べていないから、かなり空腹である。
駅前の「かなや」を訪れ、できたてを購入。経木の函からはぽってりとした重量感とほのかな湿気が感じられる、掛け紙越しにかにめしの香りが浮き出してくる。やはり絶品の弁当だ。
長万部駅のもう一つの名物もいただこう。駅前にある「合田」のおそばである。揚げたての天ぷらとざるそばが美味!!
昔から「かにめし」と「もりそば」は、この駅の名物駅弁。だが、立売はすでに姿を消した。今は一部の特急列車で売るだけ。それも3日前までに予約を取るシステムらしい。それに比べると各駅停車の乗り換え時間は、なかなか捨てたものじゃない。予約なんか気にしないでおいしい味をたのしめる。
長万部から先は、昨日と同じ15時26分発に乗車。東室蘭まではこの気動車だ。ホームに戻って発車を待つ。今日は乗り継ぎながら札幌までの旅である。