サライ世代には料理をたしなむ方も多いだろう。自ら選んだ素材を、おいしく仕立て上げていく過程は創造性にあふれ、心身を刺激してくれる。
使う道具にこだわりを持つのも楽しみの1つだ。特に包丁は、その機能性や美しさにおいて奥深さを感じている方も多いのではないだろうか。
昨今、欧米からも注目を集めている日本の包丁。中でも人気の高いのが、貝印の「旬」ブランドの包丁である。2000年の発売以降、約63か国で展開され、世界のブランドに成長した。アメリカで行われるナイフ業界の最高峰「ブレードショー」においても2003年から2016年にわたり「キッチンナイフ・オブ・ザ・イヤー」を過去11回受賞した実績を持つ。
その「旬」の累計出荷本数500万丁達成を記念したシリーズの第3弾(最終モデル)として、「旬Shun Tsuyu」が数量限定で発売された。
「旬Shun Tsuyu」は、芯材に高硬度の粉末鋼を使用し、その芯材を30層(片面15層)のニッケルダマスカス鋼で包むことで、鋭い切れ味とその持続性を実現しているという。
ステンレスを腐食して金属を薬品で溶かす特殊加工技術「エッチング」によってもたらされた刃体の模様は「水の露」をイメージしたもの。その繊細な美しさが、刃の力強さと絶妙のコントラストを生み出している。
ハンドルは握りやすい栗型。耐久性が高く、「紅」と「黒」の色味の合板素材を用いることで祝賀感が演出されている。刻印された限定ロゴも誇らしい。
500万丁達成記念シリーズの最終モデルとして登場した「旬Shun Tsuyu」。質の高い道具を持つよろこびを満たしてくれそうだ。
全国の有名百貨店、貝印の公式オンラインストア(http://www.kai-group.com/store/)で購入可能となっている。
【参考リンク】
http://www.kai-group.com/
取材・文/奥旅男