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  1. オリックス・リビング社長、森川悦明氏。「グッドタイム リビング センター南」にて撮影。

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【私のクルマ遍歴】自分のしたい仕事とクラシックカー『ベルエア』を追いかけて、走り回った50代(後編)

取材・文/糸井賢一(いといけんいち)

ただの乗り物なのに、不思議と人の心を魅了する自動車とオートバイ。ここでは自動車やオートバイを溺愛することで歩んだ、彩りある軌跡をご紹介します。

家庭にお仕事に、順風満帆な人生を送っていた佐々木守(66歳)さん。しかし日を追って「自分のしたいことを仕事にしたい」との思いが強くなります。

【前編】はこちらに

ご自宅のガレージは、守さんの宝箱のよう。

ご自宅のガレージは、守さんの宝箱のよう。

50歳を迎えて、新たな船出を決意!

ジョージ・ルーカスが監督を手がけた『アメリカン・グラフティ(1973年)』。アメリカの若者を描いた青春映画で、配給会社には不評だったものの公開されるや大ヒットを記録。日本では1974年に公開されました。本作を観た守さんは、劇中に登場するシボレーの初代『ベルエア』に心を奪われます。

50歳となり、「これからは好きなことを仕事にする」と誓った守さんは、勤めていた建設会社を退職。新たな船出を前に自身を奮い立たせるため、かねてから欲しかったベルエアの購入に乗り出します。

「程なくして見つかり、「この機会を逃したら、もう入手できない」との思いから購入しました」

ベルエアーがたたずんでいる場は、まるでアメリカにいるよう錯覚させる。

ベルエアがたたずんでいる場は、まるでアメリカにいるよう錯覚させる。

海を渡り、守さんの元へと届けられたベルエアは、きちんと整備が施されており、オリジナルの状態を保っていました。憧れのベルエアを所有し、感慨にひたる守さんですが、すぐに“クラシックカーを購入すること”の現実が襲いかかります。

「見た目は綺麗でも、やはり50年も前のクルマですからね。ちょっと乗ると壊れ、修理する。またちょっと乗ると壊れ、修理する。納車から半年ほどは、その繰り返しでした。最初は電気系、次はブレーキ。エンジンこそ元気でしたが、キャブなどの補機類も軒並みダメになりました。このままではベルエアも可哀想だし、私も気持ちよく乗れない。大きな出費となりますが、完璧にレストアすることを決めました」

希少車を扱うショップに何度か足をび、互いに信頼関係を築いてから依頼します。そしてレストアが完了したのは、ショップへの入庫から2年を経た後のことでした。

オリジナルの塗装が施され、赤帽だったころの面影はどこにもない。

16年間も走り続るサンバー、未だに壊れる気配はなし!

さて、覚悟の上とはいえ、ベルエアの購入にレストアと大きな出費が続いたのですから、気合いを入れて稼がねばなりません。守さんはお父様と同じ道、運送業で食べていくことを選び、自身で運送会社を立ち上げます。

会社用に色々な車両を購入する一方で、自身用にスバルの『サンバー』を購入。趣味色の強い専用の塗装を施します。このサンバーは購入から16年が経過した現在も愛用しており、元気に走り回っています。

購入から16年が経過した現在も特装サンバーは現役で、守さんのアシ車として元気に走り回っています。

【次ページに続きます】

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