艶と明るさと房中術
I:彰子(演・見上愛)入内にあたっての「師匠」として赤染衛門(演・凰稀かなめ)が任命されたようです。艶と明るさをという源倫子(演・黒木華)のリクエストもまた「平安のリアル」なんだろうなと思ったりします。「入内しても目立たなければ死んだも同然」という台詞には重量感がありました。
A:赤染衛門は、艶ということで、閨房術(性の作法)が必要だと思っていたようです。ちょうど劇中の20年弱ほど前に医博士の丹波康頼によって『医心方』という医学書が著されています。その中には中国の房中術もまとめられていたようですから、需要はあったのでしょう。劇中では、「帝をお見上げ申し上げる時は眼差しを下から上へ」程度で抑えられていましたが、実際にはもっと実践的な行為も伝授されたのかもしれません。
I:『医心方』は日本で最古の医学書といわれますよね。丹波康頼といえば、昭和の名俳優丹波哲郎さんのご先祖様ですね。
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