一帝二后という奇策
I:第27回の終盤では、安倍晴明(演・ユースケ・サンタマリア)が道長に献策します。
A:出家の身で一条天皇(演・塩野瑛久)の皇子を生んだ中宮定子(演・高畑充希)。ますます絆が深まる帝と中宮。そこに割って入るために、赤染衛門から学び、屏風をしつらえ、さらに安倍晴明が、一帝二后という案を道長に授けるという設定でした。道長は「ひとりの帝にふたりの后などありえぬ」といったんは拒絶する姿勢ですが……。
I:黒幕は晴明という設定ですね。そして、一条天皇と中宮定子の間に皇子が生まれ、道長と倫子の間に女の子が生まれ、まひろの安産を乙丸(演・矢部太郎)らが祈念していました。いったいどういうことになるのでしょうか。
A:一帝二后……次回詳報したいと思います。
●編集者A:月刊『サライ』元編集者(現・書籍編集)。「藤原一族の陰謀史」などが収録された『ビジュアル版 逆説の日本史2 古代編 下』などを編集。古代史大河ドラマを渇望する立場から『光る君へ』に伴走する。
●ライターI:文科系ライター。月刊『サライ』等で執筆。『サライ』2024年2月号の紫式部特集の取材・執筆も担当。お菓子の歴史にも詳しい。『光る君へ』の題字を手掛けている根本知さんの仮名文字教室に通っている。猫が好き。
構成/『サライ』歴史班 一乗谷かおり