2023年3月、東急が日吉駅から新横浜駅、相鉄が新横浜駅から西谷駅までそれぞれ新線を開通させ直通運転を開始した。これにより東海道新幹線の新横浜駅から東京の各地へ直通するルートが新たに完成した。首都圏では大正から昭和にかけて池袋駅や新宿駅など山手線のターミナル駅から、東武や京王、小田急といった私鉄が郊外に延伸して路線網を形成してきた。その後、都内に地下鉄路線網が発達すると、私鉄と地下鉄が相互に直通し、郊外と郊外を結ぶようになった。直通運転の利点はターミナル駅で折り返す時間が不要なため増発がしやすく、乗客の乗り換えも減り、混雑の緩和につながること。首都圏では今後も新線や直通運転の建設や計画があり、路線図も書きかえられるだろう。
東京圏鉄道網図 平成15年(2003)
『鉄道開業150周年日本鉄道大地図館』
※詳しくはWeb特設ページをご覧ください。
https://www.shogakukan.co.jp/pr/tetsudou_chizu/
公式Twitter:@tetsudou_chizu
もれなく付いてくる2大特典
1.吉田初三郎の傑作 鳥瞰図風呂敷
2.復刻版「運転事務用鉄道線路図」
文/遠藤則男 撮影/藤岡雅樹(小学館写真室)
※この記事は『サライ』本誌2023年5月号より転載しました。