全国旅行案内図昭和39年(1964)
平成23年(2011)の新潟・福島豪雨で橋や路盤が流され不通区間があった只見線が、令和4年(2022)10月、11年ぶりに全線で運転を再開した。
只見線は昭和17年(1942)に新潟県の小出駅〜大白川駅間が開通したことに始まる。一方の福島県側は、昭和16年(1941)までに会津線として会津若松駅〜会津宮下駅が開通。そこから会津川口駅へ延伸したのは、水力発電用のダムを建設するため。さらに只見駅を経て建設現場まで通じた資材運搬用の線路を、ダム完成後に転用。昭和46年(1971)、大白川駅と只見駅がつながり会津若松駅〜小出駅間が只見線となった。並走する国道252号は、県境が豪雪で閉鎖されるため、只見線は冬季唯一の交通手段となる。
文/遠藤則男 撮影/藤岡雅樹(小学館写真室)
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※この記事は『サライ』本誌2022年11月号より転載しました。