全国旅行案内図昭和39年(1964)

業務用の旅行案内図に、小出駅(新潟県)から大白川駅までが只見線として描かれている。当時会津線の終着だった只見駅(福島県)との区間は開通前だ。26.0×291.0cm。

平成23年(2011)の新潟・福島豪雨で橋や路盤が流され不通区間があった只見線が、令和4年(2022)10月、11年ぶりに全線で運転を再開した。

不通だった会津蒲生駅〜只見駅間の叶津川橋梁を行く列車。全線での運転再開は、地元に活気を取り戻したい沿線住民の悲願だった。
撮影/衣斐 隆

只見線は昭和17年(1942)に新潟県の小出駅〜大白川駅間が開通したことに始まる。一方の福島県側は、昭和16年(1941)までに会津線として会津若松駅〜会津宮下駅が開通。そこから会津川口駅へ延伸したのは、水力発電用のダムを建設するため。さらに只見駅を経て建設現場まで通じた資材運搬用の線路を、ダム完成後に転用。昭和46年(1971)、大白川駅と只見駅がつながり会津若松駅〜小出駅間が只見線となった。並走する国道252号は、県境が豪雪で閉鎖されるため、只見線は冬季唯一の交通手段となる。

文/遠藤則男 撮影/藤岡雅樹(小学館写真室)

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新橋〜横浜間に鉄道が開業した明治から令和までに発行された稀少な鉄道地図からおよそ150点を紹介。全図と部分図を掲載し、その見どころをわかりやすく解説している。3か所ある観音開きのページでは迫力の大きさで地図を見ることができる。巻末に写真や資料も豊富な150年分の年表を収録。
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※この記事は『サライ』本誌2022年11月号より転載しました。

 

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