東京都小金井市にある都立小金井公園は、都内屈指の桜の名所として知られるが、それ以前から大勢の花見客を集めた場所が西武鉄道の沿線にあった。江戸に飲料水を供給した玉川上水の堤に、徳川8代将軍吉宗が将軍の頃に6kmにわたりヤマザクラが移植され、大正時代には「小金井桜」として国の名勝にもなった。
沿線御案内(西武電車) 昭和13年(1938)頃
西武新宿線の高田馬場駅~東村山駅間が開通した昭和2年(1927)に花小金井駅が開業。花見用の臨時列車で賑う省線の武蔵小金井駅を意識して「小金井桜」への最寄り駅を強調し「花小金井」と命名。最盛期には花小金井駅行きの臨時電車が発着した。
戦後に「小金井桜」の樹勢が衰えたため、玉川上水が隣接する小金井公園に桜が植樹され始めた。
文/遠藤則男 撮影/藤岡雅樹(小学館写真室)
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※この記事は『サライ』本誌2023年4月号より転載しました。