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今はちょうど二十四節気でいう「大暑」を過ぎたところで、梅雨明けの時期でもあり一年で最も暑いとされる時期です。しかし実際には暑さのピークはもう少し後になるとされています。本格的な夏の到来を迎えるにあたり、皆様いかがお過ごしでしょうか?

猛暑日も続き、水分摂取も増える頃とは思いますが前回お話ししたように、寝る前の水分摂取は夜間の頻尿の原因にもなるので気を付けたいものです。

前回は、尿の回数が多い「頻尿」に対する漢方薬をご紹介しましたが、今回は養生、つまり生活習慣やライフスタイルについて医学博士の宗形佳織先生にお伺いしました。

日中に尿の回数が多い症状に対して、自分でも対策ができるのでしょうか?

「『不意に強烈な尿意に襲われる』、『緊張すると尿意を感じる』といった、日中のみの頻尿は不安や緊張などの心理的な原因が多いとされています。頻尿にも様々なタイプがありますが、このタイプは気逆証(きぎゃくしょう)が原因であると考えられます。ちなみに前回紹介された、抑肝散(よくかんさん)や抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)はこの気逆証に合わせた処方になります。このタイプは不安定な精神状態により気の巡りが異常になり、頻尿が引き起こされると考えられます。もちろん漢方薬による治療もできますが、ご自身による生活習慣の改善でも体質改善につなげることができます」

どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?

「このタイプの頻尿では、精神状態を安定させることが大切です。リラックスできる時間を作って気持ちを落ちつかせたり、気の逆流を修正する食材を食べるように心がけましょう」

どのような食材がおすすめなのでしょうか?

「代表的な食材としては、大根、そば、小麦、キウイなどが挙げられます。また、気の流れを整えストレスを緩和するものとして薄荷がおすすめです。身近なところではミントとしてハーブティーなどでも取り入れられます。薄荷は生薬としても用いられています」

反対に避けた方が良い生活習慣などはありますか?

「気が異常な方向に巡っている気逆(きぎゃく)タイプでは、過度に熱を引き起こすと、気が異常な方向に巡ってしまう事があります。そのため、体内に過度に熱を引き起こす要因となるような過度の運動は避け、入浴時のお湯の温度を高く設定しすぎないようにしましょう。また、長湯によってのぼせてしまうのは逆効果です。リラックスを目的として風呂ふたを解放し、入浴剤を用い、半身浴などでゆっくりとお風呂の時間を楽しみましょう」

前回の漢方薬に引き続き、今回は主に生活習慣や体質改善についてご紹介しました。ご自身の状況に合わせて、ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。

文/葉山茂一(はやま・しげかず)
漢方デスク株式会社代表取締役。漢方・薬膳の総合ポータルサイト「漢方デスク(http://www.kampodesk.com)」を企画・運営。

取材協力/宗形佳織(むなかた•かおり)
医学博士・薬剤師(漢方薬・生薬認定薬剤師)・鍼きゅう師。漢方デスクの薬膳アドバイザーを務める。

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