30~40代のプレ更年期や、40~50代の更年期の女性は「なんとなくの不調」「ちょっとした違和感」を抱くことが多くなります。なかでも多くの女性が困っている悩みは足のむくみの症状です。

実は、その不調には漢方薬が役立つことをご存知でしたか?

私の悩みにも漢方薬が役立つのか知りたい! 根本解消する方法が知りたい!
そんな女性たちの疑問を、漢方の専門家に解説してもらいます。
今回は「足のむくみ」の原因や対処法について、あんしん漢方の薬剤師で、漢方薬製剤の開発研究に携わる碇純子さんに教えてもらいました。

「むくみがつらい」から始まる1日……。気分も憂うつに

典子さん、51歳の女性の方からご質問をいただきました。

「3年ほど前から、夕方になると足のむくみを感じていたのですが、最近は朝から顔や手足のむくみが目立ちます。娘からも『お母さん、むくんでるけどどうしたの?』と心配されてしまいました。

高血圧が原因かと思い病院で検査したのですが、異常は見つからず、甲状腺機能も正常です。

仕事はデスクワーク中心なこともあって、慢性的に運動不足のため、余計に足のむくみの悪化を感じます。

ここ数か月、生理周期が乱れているのも気になります。もしかして、これって更年期でしょうか?」

ご質問ありがとうございます。足のむくみは目立つので、周囲からの視線も気になり、つらいですよね。典子さんがおっしゃる通り、足のむくみは更年期症状のひとつです。

しかし、きちんと適切な治療やセルフケアを行えば、足のむくみの緩和をめざせます。まずは、足のむくみの原因をしっかり把握して対処しましょう。

更年期に多い「足のむくみ」の原因

まずは、足のむくみの原因、そして冷えとむくみの関係について解説します。

1.足のむくみのメカニズム

むくみとは、余分な水分や老廃物の排出が滞り、皮膚の下にたまっている状態のことです。むくみは、更年期に女性ホルモンのエストロゲンが減少することで起こりやすくなると考えられています。

エストロゲンは、血管の拡張や収縮をコントロールする自律神経に関わっています。エストロゲン不足で交感神経が優位になると、血管が収縮し、血行が悪化し、むくみを引き起こす原因に。

ただし、むくみは下肢静脈瘤や甲状腺機能低下症など、別の病気が原因の場合もあるので、異常を感じたときはただちに医療機関を受診してください。

2.冷えとむくみ

一般的に、女性は男性に比べて筋肉量が少なく脂肪が多いため、熱を作る力が弱く、いったん冷えると温まりにくい体の構造をしています。

体が冷えると血流が悪化し、水分の巡りが悪くなります。そして、血液中やリンパ管から水分が漏れ出してたまり、むくみの原因になります。

また、冷え症はむくみだけでなく、自律神経失調症、腰痛、肩こりなど、様々な更年期症状を引き起こす原因にもなるのです。

更年期の足のむくみ対処法

ここからは、更年期の足のむくみの対処方法を3つご紹介します。

1.食生活を変える

冷たい食べ物・飲み物は体温を下げる原因になるので、なるべく避けてください。また、塩分の多い食品を摂ると、体が塩分濃度を一定に保つために水分をためこみ、むくみやすくなります。塩辛いものや、加工食品は控えてください。

利尿作用が高まるアルコールもNGです。血中のアルコール濃度が上昇すると、血管が拡張し、水分代謝が乱れ、むくみが起こりやすくなるので、お酒は嗜む程度にしましょう。

摂取したほうがいいものは、カリウムが含まれる食材です。カリウムは、むくみの原因になるナトリウムを尿として排出する効果が期待できるので、意識的に摂取しましょう。

<カリウムが豊富に含まれる食材>
●長芋
●きゅうり
●ほうれん草

上記の食材はどれも食物繊維が豊富なので、むくみの原因になる老廃物の排出もサポートしてくれます。

2.ふくらはぎの筋肉を動かす

慢性的な運動不足や、長時間同じ体勢を続ける習慣は、血流の滞りやむくみの原因になります。体のポンプ役を担うふくらはぎの筋肉を動かすことで、むくみの緩和を期待できます。

おすすめのふくらはぎストレッチをご紹介します。

<ふくらはぎのストレッチ>
●立って行うストレッチ
(1)ももを高く上げて、その場で軽くスキップをする。
(2)腕を振りながら足を踏み切るとなおよし。
(3)3分間・1セット、もしくは30秒で分けて行う。

●椅子に座って行うストレッチ
(1)椅子に座った状態で、かかとを上げ下げする。
(2)ふくらはぎを揺するように、小刻みに上下させることを意識する。
(3)3分間行う。

仕事や家事の休み時間などに、無理のない範囲で行いましょう。

3.漢方薬を服用する

「足のむくみを根本から改善したい」
「いろいろと試したがむくみが改善しない」
「西洋薬は一度飲み始めたら、やめられないのではないかと不安」

そんな方には、医薬品として効果が認められている漢方薬がおすすめです。

漢方薬は自然にある植物や鉱物などの「生薬」を組み合わせて作られているため、 一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

また、漢方薬は症状を和らげるだけの対症療法ではなく、根本的な解決をめざすことができます。体質の改善に働きかけるため、同じ症状を繰り返したくないという方にも有効です。

「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という方も、症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できます。

足のむくみの緩和には、「水分の巡りをよくして老廃物や塩分の排出を促す」「リンパ液の流れをよくする」「血流をよくして足の筋肉の緊張をゆるめる」といった作用を期待できる漢方薬を選びましょう。

足のむくみの緩和におすすめの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水分代謝をよくして体の余分な水分を排泄し、むくみや水太りを緩和します。色白で汗をかきやすく、疲れやすい方におすすめです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):余分な水分を排出するとともに、血行をよくして体をあたためむくみを解消します。手足の冷えが目立ち、貧血症状をともなう方におすすめです。

ただし、漢方薬を選ぶ際にはご自身の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、思わぬ副作用が起こることがあります。

購入時には、できる限り漢方に精通した医師や薬剤師などにご相談ください。

「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、医薬品の漢方薬がおすすめ。スマホで気軽に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスも登場しています。

AI(人工知能)を活用した「オンライン個別相談」サービスでは、漢方のプロが体質に合った漢方を見極めて、自宅まで郵送してくれるため、手軽で便利です。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0201

生活習慣を見直して更年期の足のむくみをケアしよう

足のむくみは、更年期のエストロゲンの減少によって起こる更年期症状の一種です。むくみは、食生活の見直しや運動などでセルフケアできるので、普段から意識していきましょう。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師
/ 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0201

 

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