【私のお気に入り~第102回】
東京・銀座の中国料理店『家全七福酒家』
『福臨門』の名で親しまれた店が『家全七福酒家』(かぜんしちふくしゅか)に店名を変えて営業を続けてきましたが、丸の内店は残るものの、銀座店は2015年12月31日をもって閉店してしまいました。
1989年の『福臨門』開店以来、私がとりわけ贔屓にしてきた中国料理店でした。本当に残念です。
「フカヒレのスープ」「脆皮鶏(金鶏の姿焼き)」「豆苗の炒めもの」「鮑の汁入り鶏と蛸のチャーハン」など、他の追随を許さぬ逸品揃いでした。
とりわけ「脆皮鶏」がこの店のスペシャリテで、熱い油を何回も何回もかけまわして仕上げます。北京ダック同様、パリリッと音を立てる皮が命で、私は北京ダックより、こちらのほうがお気に入りの料理でした。
これからは丸の内店へ通うことになります。ちなみに、昨年6月に出掛けた香港の『家全七福酒家』は今なお健在です。