■4:生きている珈琲 京都市下京区
――熱風低温焙煎の旨みを急須でも淹れる個性派

「コーヒーの個性は焙煎で決まるといっても過言ではありません。豆の味の違いが顕著に変わるので、大切な作業です。店では個性的な豆を8種類揃え、それぞれの味が際立つように焙煎します」

こう話すのは、『生きている珈琲』店主の小林弘樹さん(43歳)。この店では熱風低温焙煎機を使用。これは生豆を低温で蒸し焼きにするような方法で、新鮮で酸化しにくい豆ができ上がるという。

店主の小林さん。店名は以前通っていた東京の喫茶店の標語から。「赤」「白」「スモーキング」700円、「アメリカン」650円(税込み)。

コーヒーは豆1種類のストレートのほかに独自ブレンドも用意。ワインになぞらえた「赤」と「白」、煙草に合う「スモーキング」、「白」を軽めにした「アメリカン」がある。「赤」はケニアを基本にしたコクと苦みが楽しめ、「白」はモカを基本に爽やかな甘みがある。どちらも風合いはやわらかで、喉をするりと通っていく。

熱風低温焙煎で煎 ったグァテマラは中煎りで、淡いチョコレート色。焙煎後、1週間ほど寝かせて熟成してから使用する。

抽出方法はペーパードリップで、蒸らさずに淹れる。豆の量を25gと多めにし、えぐみが出る前に引き上げる。さらに急須で淹れるコーヒーもあり、なんとも個性的だ。

「急須コーヒー、和三盆糖付き」700円(税込み)。浅煎りし、粗挽び きのモカを急須で淹れ、上質な豆の油脂や微粉もそのまま味わう。

店は四条通に面し、烏丸と河原町の中間点に位置。鰻の寝床のような細長い店内にはジャズが流れ、喫煙席もある。散策のひと休みに恰好の立地である。

【生きている珈琲】
京都市下京区立売東町24 みのや四条ビル地下1階
電話:075・255・3039
営業時間:10時~20時、金曜・土曜・日曜は~22時
定休日:無休
50席。カード不可。
http://ikiteiru.com/hpgen/HPB/categories/4259.html

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