少しずつ秋の気配が強くなってくると聞こえてくる「新米」の声。新米が炊き上がった時のあのなんとも言えない湯気の匂い、艶々と輝くご飯を思い浮かべるだけで思わず喉が鳴りますよね。

そこで今回は、『サライ.jp』に掲載された、美味しいご飯についての記事をまとめてご紹介。炊き方のコツから、お取り寄せできるご飯のお供、炊き立てご飯がいただけるお店や宿、新感覚卵かけご飯まで、新米を楽しむための情報をまとめました。

電話番号や営業時間、価格などのデータは変更になっている場合がありますので、ご確認のうえお出かけください。

■“ごはんソムリエ”が教えてくれる美味しく炊くコツ5

新米の時期は地域によっても異なりますが、西から北上し、九州が8月頃、東北地方は10月上旬となります。そんな新米をさらに美味しくいただくために、リンナイ所属の“ごはんソムリエ”稲山浩哉さんによる、新米を炊くコツをご紹介します。

1:新鮮な米を使うべし
2:米の研ぎ過ぎに注意
3:普段より少なめの水加減で炊飯する
4:火力の強いガス火で炊く
5:ご飯を保存するなら、炊きあがり後すぐの冷凍を

この5つのコツを使えば、いつもより美味しいご飯がご家庭でも楽しめますよ。

新米をおいしく食べたい! ごはんを上手に炊く5つのコツ

■家庭でも簡単に釜や鍋で、美味しくご飯を炊く方法

料理教室を主催し、テレビの料理番組はもちろん、ドラマなどの料理監修なども行なう柳原尚之さん。その著書『世界一美味しいご飯をわが家で炊く』(青春出版社)で柳原さんは、釜や鍋でご飯を炊くのは難しくないと述べています。しかも「炊きたてをひと口食べただけで、いままで食べていたご飯と比べて『味も香りも全然違う!』とびっくりするはず」とのこと。

その方法はというと、
1)研いだ米を鍋に移し十分に吸水させる
2)蓋をして強火にかける
3)沸騰させる
4)表面の水分が少なくなったら弱火にする
5)水気がなくなったら一度強火にする
6)蒸らす

この炊き方を覚えてしまえば、炊飯器より短時間で、かつ手軽に美味しいご飯を炊くことができるようになるそうです。

世界一美味しいご飯をわが家で炊く裏ワザ

■お取り寄せグルメの達人が厳選した、人気の「めしのせ」2品

2024年1月に発売された『山口恵以子のめしのせ食堂』は、「めしのせ食堂エコ」を舞台にしたオムニバス形式の小説。白米の上に乗せる“めしのせ”が主役で、全国各地の「お取り寄せグルメ」が数多く登場します。しかもお取り寄せグルメの達人・長船クニヒコさんによるセレクトというのも魅力的です。中でもおすすめの2品をご紹介。

「具の9割牛タン 仙台ラー油」
小説内では、“具の九割が牛タンという圧倒的な肉の存在感と、辛すぎないラー油の美味しさが一体となって、ご飯が止まらなくなる”と書かれています。牛タンの旨味と唐辛子の辛さ、香ばしさが一体となって、味覚と嗅覚をフルに刺激する、かなりこってりした濃厚な味わいです。

「ぶっかけコンビーフ」
小説では、“黒毛和牛のテールと、伊豆の白浜海岸の海水から手作りした天然塩「満潮」を使用したコンビーフ”と説明されています。まろやかで、丸みのある上品な塩辛さに、程よくにんにくが効いて、和牛テールは口の中でホロホロと溶けて広がります。

仙台ラー油、ぶっかけコンビーフ、いま話題のご飯のおとも「めしのせ」をお取り寄せで食べてみた

■三遊亭好楽&兼好師弟おすすめの「めしのせ」2品

落語家の三遊亭好楽さんと、弟子の兼好さんが、お気に入りの「めしのせ」を教えてくれます。

三遊亭兼好さんがおすすめするのは京都『やよい』の「ちりめん山椒 おじゃこ」。
国産のちりめんじゃこと丹波産の山椒をふっくらと炊き上げており、山椒の刺激がまろやかで上品な一品です。「京都や大阪のほうへ行く時は必ず求め、贈答にも利用しています。と、言いながら気付いたのですが……師匠に一度も贈ったことがなかった」そうです。

師匠の三遊亭好楽さんの最近のお気に入りは福島『吾妻食品』の「うまくて生姜ねぇ!!」。
いつもご飯にかけて食べているそうで、「細かく刻んだピリ辛の生姜が醤油漬けになっていて、食が進むねぇ」と笑顔で紹介してくれました。

三遊亭好楽と三遊亭兼好が語り合う「もらうとうれしい“めしのせ”楽屋噺」【とっておきのめしのせ】

■羽釜で炊いたご飯と21種類の「めしのせ」|東京都「梅と星」

東京の人気観光名所のひとつ、浅草仲見世通りの近くにある『梅と星』は「おいしい寄席」をテーマにした食事処。炊き立ての羽釜ご飯と、常時21種類のご飯のお供が用意されています。全国から取り寄せるご飯のお供は納豆、明太子などの定番だけでなく、熊本の南関揚げ山椒、口溶けのよい白いバターといった変わり種も。

おすすめは「おともみくじ定食」。おみくじに見立てた、七福神が描かれた7本のしゃもじを引くと、描かれた神様によって3種類の「おとも」が決まるというもの。もちろん好みの「おとも」を選べる定食もあります。

羽釜で炊いたご飯に合う種々様々な“のっけ”を味わう『梅と星』【「めしのせ」が主役を張る店】

■南魚沼産のコシヒカリを土鍋で!|新潟県「里山十帖」

上越新幹線越後湯沢駅から車で約20分ほどの山間にたたずむ宿『里山十帖』。古い木造家屋を改築した母屋と、新築の客室とで出来上がっており、太い梁を巡らしたフロントのある母屋は、とても趣きがあります。

ここでいただけるのが、宿のある大沢地区のコシヒカリを使った炊きたてご飯。日本一の米どころ南魚沼の中でも大沢地区は、とびきり上等なコシヒカリの生産地なのです。宿自慢のご飯はおかずがなくても箸がすすみます。

日本一美味しい土鍋ご飯を味わえる、新潟・南魚沼の山間にたたずむ隠れ宿

■メレンゲ状の白身に包まれた「ふかふか玉子かけご飯」

鶏卵生産会社の大手「イセ食品」に勤務する堀口絹子さんに教えてもらう「白身だけを熱々のご飯に混ぜ合わせる」という新感覚の卵かけご飯。

それは「白身だけを熱々のご飯に混ぜ合わせる」という手法です。白身のタンパク質がご飯の熱によって固まり、よくかき混ぜることで分解されて泡立ち、ご飯ひと粒ひと粒をコーティング。そのふかふかなご飯の上に、黄身をポンとのせる「ふかふか玉子かけご飯」です。

この作り方なら黄身の旨みを充分味わうことができ、ご飯に混ぜ合わせる黄身の割合を調節することで味わいの変化も楽しめるうえ、白身の食感が苦手という人にも食べやすくなっています。

卵の達人が伝授!いつもの玉子かけご飯が「格段に旨くなる」ひと手間とは

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日本人のお米の消費量は年々減少していると言われますが、それでもやっぱり日本人にとってご飯はなくてはならない主食。せっかくの新米の季節ですから、美味しくご飯をいただきましょう。

文/編集部

 

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