土蛸は冷凍してから出汁に通し、
柔らかく仕上げる
土鍋を使った魚の炊き込みご飯を、前回に引き続き、東京・代々木の割烹『高瀬』の高瀬亘さん(53歳)に学ぶ。
蛸飯は、刺身用の生の蛸足を用意する。今回は北海蛸だったが、入手できるもので構わない。
「生の蛸は一度、冷凍して組織を壊すことで柔らかくなります。その蛸を沸騰させた出汁に通して、最後の蒸らしの時に戻します。出汁に旨みを移すのです。蛸は脂が少ないので、オリーブオイルを加えて艶やかに仕上げていきます」
茹で蛸や蒸し蛸といった調理済みのものを購入した場合は薄く切り、米と一緒に炊き上げる。量も300gよりやや多めにするとよい。もし土鍋がない場合は、家庭にある炊飯器を使っても構わない。
【材料(6人分)】
【手順】
●高瀬
東京都渋谷区代々木1-27-5 市川ビル1階
電話 03・5371・8872
営業時間 11時30分~14時、17時~22時(最終注文)
日曜休、祝日休 24席
※この記事は『サライ』2018年12月号の「魚料理大全」特集より転載しました。本文中の年齢・肩書き等は掲載時のものです(取材・文/鳥海美奈子 撮影/多賀谷敏雄)。