栄養価に富む頭やカマなどの
アラは、汁物にすると美味
魚をおろしたあとに残る頭やカマ、中骨などのアラ。スーパーや魚屋などで安価に購入可能でありながら栄養価の高い、すぐれた部位でもある。身の部分は健康によい不飽和脂肪酸を多く含み、皮や目の周辺はコラーゲン豊富だ。そのアラを使った椀物を割烹『高瀬』の主人・高瀬亘さんに指南していただく。
「アラは臭みの原因となるエラや内臓を取り除き、熱湯をかける霜降りをして、表面の汚れやぬめり、鱗をきれいに取ります。今回は天然の鮭を使いましたが、もし養殖を使うなら塩をして30分ほど置き、浸透圧により出てきた水分をよく拭ふき取ってから霜降りにしてください」
豆乳と魚の旨みが一体に
豆乳汁は鮭に限らず、鯛や鰤など脂身のある魚であれば何でも合う。豆乳のまろやかさに魚の旨みが加わり、冬の冷えた身体を芯からほころばせる一品だ。
【材料(4人分)】
【手順】
●高瀬
東京都渋谷区代々木1-27-5 市川ビル1階
電話 03・5371・8872
営業時間 11時30分~14時、17時~22時(最終注文)
日曜休、祝日休 24席
※この記事は『サライ』2018年12月号の「魚料理大全」特集より転載しました。本文中の年齢・肩書き等は掲載時のものです(取材・文/鳥海美奈子 撮影/多賀谷敏雄)。