札幌到着は12時過ぎ。昼食をいただきに市場に向かう。サライを参考に訪れたがこの店のカニの目利きと調理は最高。「茹でるタイミングがたいせつなんだ」という花咲ガニは、今までに食べたことがないくらい絶品だった。今回、もう一度札幌に戻るタイミングがあれば訪ねたいが、できるだろうか。
札幌から千歳まで快速エアポート。千歳駅からは、夕張行きの普通列車に乗車する。
千歳線、石勝線、夕張支線を走り夕張まで。札幌駅から普通列車を一度乗り換えるだけで夕張まで行けるのは少し不思議な感じである。
車体側面に取り付けられた行き先表示板。客車列車以来の伝統だ。サイドボードが転じて「サボ」と呼ばれるが、もともとは鉄道現場の人たちが使っていた用語。英語を洒落て言ってみたもので、もちろん食器棚とは関係ない。北海道のキハ40系は国鉄時代同様、基本的にサボを使用している。琺瑯びきの金属板が見せる凹凸が美しい。
南千歳駅は、新千歳空港、帯広・釧路、函館、札幌の4方向の列車が発着する。慣れていないと乗り間違いが起きやすい駅。日本語表示だけでなく、イラストとアルファベットで列車の乗り場を表示しているのはありがたい。
南千歳駅を出て石勝線に入る。列車は千歳線の下をくぐって追分駅に向かう。石勝線は札幌・千歳方面と道東の帯広・釧路を結ぶため、1981年に開業。北海道で最後に開通した国鉄線だ。
追分駅で28分停車。列車に「町を見学しておいで」と言われた気分で降りてみる。