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スケール感が半端ない!沖縄・琉球王国が残した巨大墓2つ

文・写真/佐竹敦

沖縄地方にかつて存在した「琉球王国」には、日本とは異なる王統が長きにわたって存在し、独自の文化を育んできました。今も沖縄各地には、そんな琉球王国の栄華をしのばせる場所が残されています。

今回は、そんな琉球王国伝来の「陵墓」(=王族たちの墓、古墳)のうち、とくにスケールの巨大なものを2つご紹介します。

■1:玉陵(沖縄県那覇市)

琉球王国の巨大陵墓といえば、那覇・首里城に隣接していて世界遺産にも登録されている「玉陵(たまうどぅん)」です。明治12(1879)年まで19代410年間続いた、第二尚氏王統歴代の陵墓です。

玉陵の墓域は2,442平米で、高さ約2mの石垣で囲まれた広い墓域の奥に、自然の岩壁を掘削して造られた大きな破風墓が三基連なっています。

全体のつくりは当時の板茅葺屋根の首里城宮殿を表した石造建造物になっていて、墓室は三つに分かれています。

【玉陵(たまうどぅん)】
■所在地/沖縄県那覇市首里金城町1-3
■観覧時間/午前9時~午後6時 年中無休

■観覧料金/大人300円、小人(中学生以下)150円
■アクセス/ゆいレール首里駅より徒歩約15分、ほか

■2:浦添ようどれ(沖縄県浦添市)

玉陵はまさに王国の陵墓といった堂々たるものですが、実は琉球王国の首里以前の古都であったとされる浦添市にある「浦添ようどれ」も、その規模や壮大さにおいて決して玉陵に劣るものではない偉容を誇っています。

「浦添ようどれ」は浦添グスクの北側崖下にある琉球王国初期の実在した最初の王ではないかと言われている(または実在が確実視されている)英祖王の王陵で、「極楽陵」とも言われています。

感淳年間(1265年~1274年)に築かれたものとされ、その後、14世紀後半~15世紀前半に石垣がめぐらされ、さらに1620年には浦添出身の尚寧王によって修築が行われ、英祖王陵(西室)の隣に尚寧王陵が造成され自らもここに葬られたと言われています。

陵墓というよりは堅固な城壁を彷彿とさせるものがあります。

英祖王と尚寧王の陵墓(浦添ようどれ)

ちなみに「ようどれ」とは沖縄の言葉で夕凪(ゆうなぎ)のことで「ユードゥリ」と発音するそうです。

さらに2005年に浦添城跡のガイダンス施設と してオープンした「浦添グスク・ようどれ館」には浦添ようどれの西室(英祖王陵)内部の様子が実物大で完全に再現されて展示されています。

再現されたものとはいえ、王陵の内部の様子を手に取るように見学することができるのは大変貴重で、一見の価値があります。

浦添グスク・ようどれ館

実物大で完全に再現された英祖王陵内部(浦添グスク・ようどれ館)

【浦添ようどれ】
■所在地/沖縄県浦添市仲間2丁目53-1(浦添城跡内)
■開園時間/9時〜18時
■定休日/年中無休
■アクセス/バス:系統番号55番乗車「仲間」バス停下車、徒歩5分

*  *  *

今回ご紹介した、玉陵にしても、浦添ようどれにしても、一般的な沖縄の観光スポットではないかもしれませんが、かつての琉球王国の陵墓だけに、その規模や壮大さには圧倒されること請け合いです。沖縄に行かれた際は、ぜひ訪ねてみてください!

文・写真/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。

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