超ド級の大瀑布!幻の「落差日本一の滝」を訪ねてみた

文・写真/佐竹敦

さて、日本最高の落差を誇る滝はどの滝か、ご存じですか? 日光の華厳滝? 那智の滝 ? いえいえ、正解は富山県立山町にある「称名滝(しょうみょうだき)」です。

称名滝は4段に分かれて落ちる「段瀑」(一段目70m、二段目58m、三段目96m、四段目126m)で、総落差350mの滝です。華厳滝が落差97m、那智の滝が公称の落差133mといえば、いかに巨大な滝かおわかりでしょう。日本の滝百選にも選ばれている名滝です。

称名滝

ところが、じつはこの称名滝をも上回る、落差500mの滝が、雪解けの時期限定で出現するのです。その名を「ハンノキ滝」と言います。

にわかには信じられませんが、百聞は一見にしかず、早速ハンノキ滝の写真をお見せしましょう!

ハンノキ滝

まるで山のてっぺんから断崖絶壁の岩肌を流れ落ちているかのような、実に雄大な滝です。ではこのハンノキ滝はどこに行けば見ることができるのでしょうか?

その所在地は何と驚くことなかれ! 称名滝の隣です。

実はハンノキ滝は、雪解けの時期に限って称名滝の隣に出現し、称名滝と同じ滝壺に落ちる滝なのです。落差350mの称名滝と、落差500mのハンノキ滝という超ド級の2つの滝が、V字を描いて同じ滝壺に落ちる姿は圧倒的な迫力で、ただただ圧巻です。

称名滝&ハンノキ滝

しかもそれだけではありません。 雪解けの時期でまとまった雨が降ったあとなど様々な条件が揃うと、ハンノキ滝のさらに右隣に「ソーメン滝」が出現します。

ソーメン滝

称名滝&ハンノキ滝&ソーメン滝

さらに様々な条件が合致すると称名滝、ハンノキ滝、ソーメン滝に加えて、それらに匹敵する落差の無名滝が何本も出現することがあります。その姿は、もう日本とはとても思えないような、圧倒的な絶景です。

称名滝&ハンノキ滝&ソーメン滝&無名滝

いかがでしたか? 雪解けの時期を狙って訪ねれば、称名滝とハンノキ滝が美しいV字を描く姿を見ることができますので、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。運がよければ、ソーメン滝や無数の無名滝も併せた大瀑布の競演を目にすることができるかも知れません。

ゴールデンウィークのお出掛け候補地として、称名滝をチェックしてみてはいかがでしょうか?

【称名滝へのアクセス】
■所在地:富山県中新川郡立山町芦峅寺
■アクセス:
(1)富山地方鉄道立山駅から称名滝探勝バス称名滝行きで約15分後徒歩約30分
(2)北陸自動車道立山ICから車で約50分後徒歩約30分
※称名滝探勝バス通行期間4月下旬~11月中旬
■問い合わせ先:076-462-1001 (立山町観光協会)
■参考リンク:http://www.info-toyama.com/spot/31003/
※冬期は閉鎖されます。

文・写真/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。