京の名刹・泉涌寺雲龍院を借り切って「夜のお茶会」と幕末2大画派の競演を愉しむ

皇室とゆかりがあり、御寺(みてら)と呼ばれる寺として有名な京都・泉涌寺(せんにゅうじ)。その別院でありながら、皇室との縁の深さから別格本山の寺格が与えられているのが雲龍院(うんりゅういん)である。

その雲龍院で、閉門後の境内を貸切拝観するとともに、凛とした空気に包まれた夜のお茶会「武家手前」を体験できるツアーがある。

お茶会は、織部流扶桑派の家元、扶桑庵の尾崎米栢(べいはく)師によるもの。千利休に指示した武将である古田織部が発展させた流儀だ。武士が陣中で戦の労をねぎらうためにお茶を振る舞った形が、その起源だといわれている。

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キリッと張り詰めた空気の中で行われるお茶会は、気持ちを心地よく引き締めてくれることだろう。また、雲龍院のライトアップされた庭園は、眺めているだけで心を落ち着かせてくれる。

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お茶会の前後には、幕末の御用絵師・狩野派と長谷川派による傑作の数々もたっぷりと鑑賞できるという。

狩野派といえば、100面以上におよぶ聖護院の襖絵や、絢爛豪華な襖絵が残る知恩院の重要文化財である大方丈、同じく重要文化財である妙法院の「唐人物図」「四季花鳥図」が有名だが、それらが特別に間近で観賞できる。また、狩野派の傑作として語り継がれる南禅寺「群虎図」も拝観できる。

一方の長谷川派は、素朴で庶民的な屏風で人気。その代表作である南禅寺金地院、八窓席茶室の襖に描かれた「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」を特別拝観できる。

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ツアーを企画したクラブツーリズム カルチャー旅行センターの岩佐和輝さんは、「狩野派・長谷川派の襖絵がこれだけ一斉に特別拝観できる機会はめったにありません。雲龍院の武家手前もクラブツーリズムのこのツアーでしか体験できない非常に貴重な機会です」と語る。

実施は2017年2月4日(土)出発の1回だけという、誠に貴重な特別ツアー(1泊2日)だ。京都の古刹を貸切り、厳かな雰囲気につつまれながら日本文化の粋に触れる一夜限りの催しだ。

【このツアーに関するお問い合わせ】
クラブツーリズム
電話/03-5323-5588
http://www.club-t.com

文/印南敦史

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