幻想的な光の群舞を楽しむ夏の風物詩、花火。『サライ』8月号では、江戸時代から庶民の娯楽として広く親しまれてきた、日本が世界に誇る光の芸術「花火」を大特集しています。
前半は、花火の発祥や発展の歴史、花火の主な種類や構造などから、日本の花火の奥深さや楽しみ方を探る「基本のき」です。その巻頭で、花火を介した国際親善にも尽力する日本煙火協会専務理事の河野晴行さんが、日本における花火の進化の歩みを解説。さらに、線香花火をはじめとする懐かしい玩具花火の魅力にも迫ります。
後半では、邪気祓い、五穀豊穣、慰霊など、人々の祈りや畏敬の念と花火師の技が結実して発展してきた、日本各地の花火大会の見どころを紹介しています。日本有数の花火大会の会場は数十万人という観客で埋め尽くされます。まずは、安全・快適に花火大会を楽しむための備えを、NPO法人大曲花火倶楽部副会長で花火鑑賞士の肩書きを持つ小西亨一郎さんに教えていただきました。続いて、大曲の花火(秋田)、土浦全国花火競技大会(茨城)、長岡まつり 大花火大会(新潟)、隅田川花火大会(東京)など、全国屈指の花火大会の見どころを、当代きっての花火師たちの談話を交えながら紹介しています。
車窓に流れる絶景を愛でながら、沿線の旬の料理に舌鼓を打つ。第2特集では、「全国 ごちそう列車の旅」と題して、日本各地の「走るレストラン」を案内しています。日本初のクルーズトレインとして評判の高い「ななつ星 in 九州」など、車両デザインを数多く手がける工業デザイナー・水戸岡鋭治さんによる鉄道旅の魅力の解説に始まり、しなの鉄道「ろくもん」、京都丹後鉄道「丹後くろまつ号」、JR東日本「TOHOKU EMOTION(トウホク エモーション)」、いすみ鉄道「レストラン・キハ」など、日本各地の路線から8列車を厳選して取材班が実際に乗車。サライ世代の乗客の声も紹介しながら、臨場感溢れる鉄道旅の記事に仕上げています。
第3特集は、森と雨が生み出す天然の芸術、滝に焦点を当てた「滝の見方」です。木々が茂る深山、豊かな雨、滔々と流れる清流。滝は、これらが揃うことで初めて生じる日本の原風景でもあります。その楽しみ方を、滝の撮影をライフワークにしている写真家・北中康文さんによる名瀑の絶景写真とともに紹介しています。さらに、近隣の食事処や宿泊施設、土産物など、滝巡りの旅に役立つ情報も掲載しました。
「日本の花火」「全国ごちそう列車の旅」「滝の見方」を特集した『サライ』8月号。書店などで手に取ってお確かめください。
■『サライ』8月号の目次
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