■LUXMAN
老舗真空管アンプメーカーとして人気があるのがラックスマン(http://www.luxman.co.jp)だ。最近はヘッドフォンアンプやDACも積極的に製品化している。今回はそんなラックスマンから久々に真空管パワーアンプの新製品が登場するとあって、試聴ブースは満員。立ち見、いや立ち聴きの人々で立錐の余地もなかった。
10月下旬発売予定の『MQ-300』は、1984年に登場したハイエンド真空管モノラルパワーアンプ『MB-300』のデザインや回路をモチーフに最新技術を注入して、現代によみがえったステレオパワーアンプなのだ。出力管の300Bには高槻電器工業製のTA-300Bを搭載する。定格出力は8W×2(4、8、16Ω負荷)。6SN7GTBのパラレル接続2段による電圧増幅ブロックに加えて、同社オリジナルのオイルコンデンサーにより結合された300Bシングルのパワーブロックからなる。NON-NFBとすることで、300Bの音の特徴を追求している。
当時『MB-300』は2台で220万円とまさに高値の花!?だったが、今回の『MQ-300』は予価16万円(税別)とかなりハイコスパに仕上がっている。
実際にデモで使われていた『MQ-300』。暗い所では真空管のヒーターの灯りがほのかに光って見えた。
『EQ-500』(http://www.luxman.co.jp/product/eq-500)は真空管式フォノイコライザーアンプである。80年代の名機『E-06』の回路設計に磨きを掛けNON-NFBCR型イコライザー回路を採用。厳選した高性能パーツで構成。50万円(税別)。