■FOSTEX
フォステクス(http://www.fostex.jp)はコーラルと共に高性能な自作用スピーカーユニットを供給してくれたメーカーとして記憶されている方は多いだろう。現在はスピーカーユニットだけではなくヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーシステムにスピーカーキットまで販売している。インターナショナルオーディオショウで初お目見えしたのが真空管ヘッドフォンアンプ『HP-V8』(http://www.fostex.jp/20150924/7539/)だ。その構成は電圧増幅管にE88C、出力管には300Bを使ったユニークなもので、電源部にはBando Electric社製のトロイダルトランスを採用。バランス出力もトランスを使っている。KT88を使った独自設計の電源システムにより残留ノイズを低減してS/N比115dBを実現した。重さ約31kg、予価88万円(税別)という超ド級ヘッドフォンアンプなのだ。
『HP-V8』の試聴用には同社の『TH900 mk2』が使われていたが、これはTH900を4pin XLR端子でバランス化。製品化の予定だが価格・発売時期ともに未定。
次回は「インターナショナルオーディオショウ~海外編」をお届けする。
2015 東京インターナショナルオーディオショウ
URL:http://iasj.info/tokyo-international-audio-show/2015/