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大沢家住宅|小江戸・川越最古の蔵造りの家【古き佳き日本の住まい 第1回】

1971年に国の重要文化財の指定を受けた大沢家住宅。近年、改修作業が行なわれ建てられた当時の姿に。

写真・文/石津祐介

江戸の面影を残す、川越の蔵造りの街並み。内外からの観光客で賑わっている観光地です。今回紹介するのは、江戸時代に建てられた川越最古の蔵造り大沢家住宅です。重要文化財に指定されています。

蔵造りの家屋は、江戸時代の町屋から発達し、最盛期には川越に100軒以上の建物があり、耐火建築として防火性があり、また耐震構造も持ち合わせていました。

川越に蔵造りの建物が多く建つようになったのは、この大沢家住宅がきっかけになったと言われています。

この商家は、江戸時代の中期、寛政4年(1792年)に呉服屋の豪商、西村半右衛門の近江屋が店舗蔵として建てられました。

そして明治26年に川越大火が起こり、川越町の1/3が焼失し建物にも相当な被害が出ましたが、伝統的な工法で建てられた大沢家住宅は焼失を免れました。そのことから川越の商人は防火、耐震構造の重要性を認識するようになり、倉庫としての蔵でなく、店舗を蔵造りとした店舗造りの商家を建てるようになりました。

大沢家住宅は、木造で間口6間、奥行4間半で屋根は切妻造り平入りで桟瓦葺き。1階は31畳の畳敷きで、正面には3間の神棚が設けられおり、あまり例を見ない構造になっています。

31畳の広い畳敷き。当時の商家の面影が残ります。

入り口の正面にある3間の神棚。あまり例を見ない構造。

江戸時代から使われている箱階段。側面は物入れとして利用できます。

川越大火以降に建てられた多くの蔵造り建物の窓は、重厚な観音開扉ですが、2階の正面にある窓は川越では唯一の土格子造りで、格子の内側は漆喰戸、木戸、障子と三重の窓になっています。外壁は風格あふれる黒漆喰仕上げです。

1階部分の戸締りには防犯に優れた揚戸が使われており、土間には防火用の用心戸を備えています。

川越では唯一の漆喰で塗り固められた土格子

明治以降に建てられた蔵造り建物の窓は重厚な観音開扉

当時の入り口の軒。軒裏は白い漆喰で塗られています

当時から使われている金具も、この建物の歴史を感じます。

川越の蔵造りの基礎となった大沢家住宅。小江戸散策の際には、他の商家との違いを探してみるのもオススメです。

【大沢家住宅】
■所在地:埼玉県川越市元町1-15-2
■アクセス:東武東上線 本川越駅から小江戸巡回バス「蔵の街」下車
※1階は民芸品の店舗になっています。2階は現在、非公開です。


写真・文/石津祐介
ライター兼カメラマン。埼玉県飯能市で田舎暮らし中。航空機、野鳥、アウトドア、温泉などを中心に撮影、取材、執筆を行う。

 

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