わが国の2つの国立近代美術館が所蔵している近現代の絵画・工芸の優品を集めた巡回展「国立美術館巡回展」が、山梨県立美術館で開催されています。
この「国立美術館巡回展」は、独立行政法人国立美術館の所蔵作品を効果的に活用し、地域での鑑賞機会の充実、および美術の普及をはかることを趣旨とした事業です。毎年全国2か所の会場で開催され、本年度は、ここ山梨県立美術館と北海道立帯広美術館(10月22日~11月27日)で開かれます。
本展の見どころを、山梨県立美術館・学芸員の平林彰さんにうかがいました。
「本展は、国内有数の近現代美術コレクションを有する京都国立近代美術館の所蔵品を中心に、東京国立近代美術館の優品も交えて、近代の日本画と洋画、近現代の工芸を代表する作家69名による選りすぐりの作品約80点を一堂に会します。
日本画は、竹内栖鳳や上村松園、村上華岳、土田麦僊ら近代京都画壇の作品。洋画は、岸田劉生や藤島武二、須田国太郎、安井曾太郎、藤田嗣治など日本を代表する画家たちの作品。工芸は、陶芸から富本憲吉、十五代楽吉左衛門ら、染織から志村ふくみなど京都の作家を中心に名作を紹介します」
粒ぞろいの名作で日本近現代美術の流れを概観できます。会場でじっくりご堪能ください。
山梨県立美術館のサイトはこちら
【国立美術館巡回展 煌く名作たち】
会期/2016年9月3日(土)~10月10日(月・祝)
会場/山梨県立美術館
住所/山梨県甲府市貢川1-4-27
電話番号/055・228・3322
料金/一般1000(840)円 大学生500(420)円 ( )内は20名以上の団体料金・県内宿泊者割引料金 ※高校生以下無料、山梨県在住の65歳以上は無料(要証明書)、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料
開館時間/9時から17時まで(入館は16時30分まで)
休館日/9月5日、12日、20日、26日、10月3日
アクセス/JR甲府駅南口バスターミナルより御勅使・竜王経由敷島営業所・大草経由韮崎駅・貢川団地行きのバスで約15分「山梨県立美術館」下車
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」