とくにサライ世代で車の運転をする方は、「よく見えなくなった」「夜運転するのがどうも疲れる」「長い時間、運伝すると目がかすむ」というように、目の衰えを切実に感じているのではないでしょうか。
加齢とともに目は弱まりますが、そもそも老眼はピントを合わせる水晶体の硬化が原因のひとつ。ですからストレッチと同じで、日々の眼のメンテナンスが大切です。
今回は、眼の専門医で『Y’sサイエンスクリニック』院長の林田康隆さんの著書『1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真』(アスコム)から、目を鍛えるための驚きの方法をご紹介しましょう。
眼を良くするポイントはたったの2つ
じつは現代人の目は、ずっとテレビやパソコンやスマホを見続けるなどにより、その動きが単調になっています。デジタル機器の普及で現代人の目の不調は「あまりにも急激な変化に目が悲鳴を上げている状態」と林田先生は述べています。
目が良い人たちというと、思い浮かぶのはアフリカの草原に暮らす人たち。はるか遠くを見る習慣がある人たちは視力が4.0とも言われますが、そんなアフリカの目がいい人たちの目を使う習慣をヒントにしたのが、本書なのです。
残念ながらアフリカの草原のような環境にいない日本人にとって、目を鍛える方法は以下の2つに集約されるとのことです。
(その1)ピントを合わせる目の筋肉をほぐす
目の不調は、水晶体の厚みをコントロールしてピントを合わせる「毛様体筋」という筋肉のこりが大きな原因となります。このこりをほぐすには、近くのものと遠くのものを交互に見る「遠近トレーニング」が有効だということです。
(その2)「脳内視力」を鍛える
微妙な明るさや、色彩の変化など、目に入った情報は脳で処理されます。脳では視覚に限らず外界からのすべての情報が処理されていますが、その情報の大部分を視覚に頼っていることを考えると、脳を鍛えることこそが、視力を鍛える一つの鍵となります。
そして同書で林田先生は、特定の写真を見ることで、こういった2つのポイントをおさえつつ目を鍛えることができると提唱しているのです。