写真・文/矢崎海里

ブロッコリーの突然変異によって生まれた品種、カリフラワーは冬に旬を迎える野菜です。
今では白以外にも紫、オレンジ、黄色などカラフルなカリフラワーも栽培されていて、新鮮なものは生で食べることもできます。
ヨーロッパから広がったカリフラワーは、西洋料理だけでなく、中華、インド料理などでも使用されており、各国で親しまれている野菜です。
その白い見た目からは想像できないほど、さまざまな栄養が含まれています。今回はカリフラワーを使った減塩レシピをご紹介します。
カリフラワーとささみのザーサイ和え

【材料】(1人分)
カリフラワー(小房に分けたもの) 80g
鶏ささみ 1本
酒 大さじ1/2
ザーサイ 10g
焼き海苔 1/4枚
ごま油 小さじ1
【作り方】
1.鶏ささみはすじを取る。ザーサイは刻んでおく。
2.耐熱容器に鶏ささみ、カリフラワーの順で入れ、酒を回しかける。ふんわりラップをして、600Wの電子レンジで3分半加熱する。水気を切り、鶏ささみをほぐす。

3.ザーサイとちぎった焼きのりを加え、混ぜる。ごま油を加えて完成。

ザーサイの塩気と海苔の風味、ごま油の香ばしさが重なった、満足感のある一品です。
ザーサイは今回100gで食塩相当量が6.6gのものを使用しました。
メーカーによって味付けの濃さが異なるため、使用する際はご注意ください。
カリフラワーには、可食部100gあたり2.1gのたんぱく質が含まれています。
肉や魚などの動物性食品と比較すると少ないですが、ビタミンやミネラル、食物繊維も一緒に補えて、脂質が少ないので、たんぱく質ちょい足し食材としておすすめです。
たんぱく質量の多い鶏ささみと合わせて、1食分で約10gのたんぱく質を補えます。
食塩相当量:0.7g
ベイクドカリフラワー

【材料】(1人分)
カリフラワー(小房に分けたもの) 100g
★オリーブオイル 大さじ1/2
★粗びき黒胡椒 適量
ベーコン 1枚(20g)
【作り方】
1.ベーコンは1cm幅の短冊切りにする。オーブンを180℃に予熱しておく。
2.カリフラワーはポリ袋に入れ、★の材料を加えてよく絡める。

3.オーブン用の天板にクッキングシートを敷き、1と2をのせる。180℃のオーブンで10~15分焼いたら完成。

塩気のある調味料は使用せず、ベーコンの味だけで仕上げたレシピです。
カリフラワーにオリーブオイルを絡めておくことで、房の部分がカリッと香ばしく焼けます。
胡椒のほか、クミンやバジルなどのハーブやスパイスを加えると、風味のバリエーションが広がります。
カリフラワーはブロッコリーと同じく、ビタミンCを豊富に含む野菜です。
可食部100gあたりのビタミンC量は81mgで、1日のビタミンC推奨量の3/4以上を補えます。
食塩相当量:0.5g
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体調を崩しやすいこの季節、カリフラワーは健康維持に役立つ栄養素をたくさん補えます。食卓にたくさん取り入れて、おいしく味わいましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。










