写真・文/矢崎海里
今年ももうすぐ終わり、新しい年が始まります。
年始に欠かせないおせちですが、近年洋風おせちが増えてきています。
購入されている方も多いと思いますが、来年用のおせちは洋風に、そして手作りなんていかがでしょうか。
今回は家庭で簡単に作れる、塩分を抑えた減塩洋風おせちをご紹介します。
子どもから大人まで食べやすい味付けで、人気のメニューを集めました。
洋風おせちで揃えるのはもちろん、いつものおせちのアクセントに取り入れてみるのもおすすめです。
ガーリックシュリンプ
【材料】(1人分)
むきえび 5尾
★オリーブオイル 大さじ1
★レモン汁 小さじ1
★おろしにんにく 小さじ1/2
★ハーブソルト 小さじ1/2
【作り方】
1.むきえびをポリ袋に入れて、★の調味料を揉み込み10分置く。
2.フライパンで両面返しながら、火が通るまで焼いて完成。
えびは曲がった形とひげが長寿を表しています。
定番おせちでは旨煮などで入っていますが、今回はガーリックシュリンプにアレンジしました。
有頭・殻付きで作れば赤い見た目でお祝い感が増します。
食塩相当量:0.9g
スモークサーモンのクリームチーズ巻き
【材料】(1人分)
スモークサーモン 2きれ
クリームチーズ 10g
乾燥パセリ 少々
【作り方】
1.クリームチーズは棒状に切る。
2.スモークサーモンに1をのせ、手前から巻く。
3.パセリを散らして完成。
洋風おせちの定番、スモークサーモンはクリームチーズ巻きで大人も子どもも食べやすい手軽な一品に。
紅白の見た目が鮮やかで、一口サイズに巻くことでつまみやすいのがポイントです。
サーモンとチーズの塩気でおいしく食べられます。
食塩相当量:0.4g
ぶりのウスターソース照り焼き
【材料】(1人分)
ぶり 1切れ
小麦粉 小さじ1
ウスターソース 大さじ1/2
サラダ油 小さじ1
【作り方】
1.ぶりはキッチンペーパーで水気を拭き取り、両面に小麦粉をまぶす。
2.サラダ油を熱したフライパンで両面こんがり焼く。
3.ウスターソースを加えて、煮絡めて完成。
出世魚で縁起物として用いられることも多いぶり。
定番の照り焼きは醤油、みりん、酒などで味付けされますが、今回はウスターソースを使ってスパイシーな味付けに。
調味料ひとつでひと味違った照り焼きにアレンジできます。
食塩相当量:0.8g
紅白ピクルス
【材料】(作りやすい分量)
大根 1/4本
人参 1/3本
塩(塩もみ用) 小さじ1/3
★酢 80cc
★はちみつ 大さじ3
★胡椒 少々
★ローリエ 1枚
【作り方】
1.大根と人参は食べやすい長さの拍子木切りにする。塩もみをして15分ほど置き、出てきた水分をしっかり絞る。
2.★の調味料を耐熱容器に入れ、ラップをしないで電子レンジで1分加熱する。
3.保存袋に1と2を入れて、冷蔵庫で数時間冷やして味を馴染ませる。
水引をイメージしたなますをアレンジして、洋風おせちに合うようピクルスにしました。
紅白のおめでたい見た目はそのままに、太めに切って食感を残しています。
さっぱりしていて箸休めにも最適です。
ピクルス液には塩を使わず、塩もみした塩分を利用して浸けています。
大根と人参を千切りにするなますより簡単に作ることができます。
食塩相当量:0.1g
ごぼうベーコン
【材料】(1人分)
ベーコン 1枚
ごぼう 6cm
【作り方】
1.ベーコンは4等分する。ごぼうは3cmの長さに切り分け、縦1/4に切る。
2.ごぼうを2切れずつベーコンで巻き、楊枝で留める。
3.オーブントースターで5~10分、ごぼうが柔らかくなるまで焼いて完成。
ごぼうは地中深くまでしっかり根を張って育つことから、長寿やその土地に根付いて暮らせるようにとの願いが込められています。
定番おせちでは筑前煮やたたきごぼうなどで用いられています。
今回はベーコンで巻いて洋風に食べやすくアレンジしました。
ベーコンの塩気でおいしく食べられます。
食塩相当量:0.3g
* * *
毎年同じ料理が余ってしまう、というお悩みを抱えている方にもおすすめです。
今年は人気の料理を揃えて、楽しい年明けにしましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。