大仏鉄道の遺構巡りの出発地となった、奈良の「きたまち」。古代の史跡から歴史を刻んだ古刹、明治の近代建築まで、さまざまな顔を見せる奥の深いエリアだ。あらためて、村井美樹さんときたまち散策に出かけてみたい。

奈良女子大学記念館
奉行所跡に建てられた女子高等師範学校が前身

奈良市北魚屋東町 交通:近鉄奈良駅より徒歩約7分
奈良といえば、まず飛鳥、奈良時代から続く寺社を思い浮かべるが、奈良国立博物館や奈良ホテルなど近代の建築にも見るべきものが多い。きたまちの奈良女子大学記念館も、奈良を代表する近代建築のひとつだ。明治42年(1909)、江戸時代の奈良奉行所の跡地に建てられた旧奈良女子高等師範学校の本館が、今も大学の施設として使われている。
「私の大好きな南海電鉄の旧浜寺公園駅と同じハーフティンバー様式です。この時代の建築をよく表しています」
旧浜寺公園駅の竣工は明治40年、記念館もほぼ同時期に建てられた明治の名建築である。屋根に三角のドーマー窓が設置されているのが外観の特徴だ。
奈良女子大のそばに「旧鍋屋交番 きたまち案内所」がある。ここは地域のボランティアスタッフにより運営されている案内所で、きたまちの歴史に詳しいスタッフが交代で詰めていて、エリアの見どころを詳しく教えてくれる。歴史好きな村井さんは、ここでしばらく話し込んだのである。
「旧鍋屋交番 きたまち案内所」
ボランティア団体が運営。きたまちの見どころを紹介

奈良市半田横町37-2 電話:0742・23・1928
開館時間:10時〜16時 休館日:水曜、12月27日〜1月5日
交通:近鉄奈良駅より徒歩約6分
新しい発見がある町
「きたまちは、人で賑わう奈良公園周辺とは一変して観光地化されていない、いわば普通の住宅地です。そこを歩けば、歴史建築や古い家並みの老舗店などがポンと現れる。きたまちは知らなかった奈良の一面を見せてくれました」
向出醬油店
市内にわずか2軒。 昔ながらの製法を守る醬油店


「濃口」(720ml 950円)。どちらも香り高く優しい風味。薄口醤油もある。

奈良市手貝町22-1 電話:0742・22・2306 営業時間:8時〜17時頃 定休日:不定
交通:近鉄奈良駅より徒歩約20分
奈良監獄ミュージアム
来春、旧奈良監獄がミュージアムとして開館

奈良市般若寺町18 開館時間:9時〜17時 入館料2500円〜 休館日:無休(臨時休館あり)
交通:近鉄奈良駅からバスで約13分、般若寺下車徒歩約5分 https://hoshinoresorts.com/nara-prison-museum/ja/


早稲田大学教育学部卒業後、女優デビュー。鉄道、歴史などに詳しく、クイズ番組などで活躍している。
取材・文/宇野正樹 撮影/小林禎弘 ヘア&メイク/真田智晴 写真提供/奈良女子大学、星野リゾート

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