今年は長い休みが取りやすかった年末年始、食べ過ぎてしまったという人も多いのでは? 休み前より瘦せたいというほどではないにしても、せめて元の体重に戻したいと思うのが人情です。
そこで今回は、これまで『サライ.jp』でお届けした、4か月で24キロものダイエットに成功した医師・鈴木幹啓先生の、間食を利用して効率的に痩せるダイエット法をまとめてご紹介。
間食に高カカオチョコレートを食べるというシンプルな方法。さらにカカオに含まれるカカオポリフェノールは脳を活性化し、高血圧も予防してくれる効果が期待できるとのこと。ぜひチャレンジしてみてください。
1:間食を利用すれば、ラクに栄養補給できる
健康的な食事は、続けなくては意味がありません。いくら健康効果が高い食事でも、数回食べただけで体の不調がきれいに消えることはないからです。また、実践するのが大変で、ストレスがかかっては明らかに逆効果です。
そこで鈴木先生が着目したのが「間食」です。
間食=太る=不健康であり、食べるとなんとなく罪悪感が芽生えてくるという方も少なくないのではないでしょうか。しかし、体にいい栄養がたっぷりと詰まった「間食」をパクッとつまんで栄養素を補うほうが、メニューを考えたり手間をかけたりするより、ストレスなく続けられるはずです。
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2:おすすめする最高の間食習慣「チョコちょこ食べ」!
ポリフェノールはその性質上、一度にまとめて食べるのではなく、数時間おきに少量ずつ毎日食べることが大切です。1日に摂りたい72%以上の高カカオチョコレートの分量の目安は25g。例えば、1ピース5gを5ピース、5回に分けて食べる「チョコちょこ食べ」はいかがでしょう。これならできそうな気がしませんか?
まずは、朝起きてからの「目覚ましチョコ」。次に、朝昼晩と3食食べる前の「チョコファースト」。
そして、おやつとして、がんばっている自分への「ごほうびチョコ」。これは、脂肪を蓄積するホルモンの値が少なくなる14時~16時の間に食べれば、罪の意識などを感じずに「おやつタイム」を存分に楽しめると思います。
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3:適度な糖質はダイエットの成功に欠かせない
「糖質をわざわざ間食で補給する必要があるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ダイエットには適度な糖質は欠かせません。あまいものを食べると、脳内から幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、脳内は幸福感に満たされます。逆に、あまいもの断ちでセロトニンが不足すると、脳は不安でいっぱいになり、ストレスにも弱くなった結果、ドカ食いに走るなんてことも。
カカオポリフェノールは、このセロトニンの分泌を増やす効果もあります。そのため、高カカオチョコレートで適度な糖質を摂るのは、賢い選択といえるのです。
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4:脳を活性化し認識機能を向上させる効果が期待できるカカオポリフェノール
認知症のおよそ半数を占める「アルツハイマー型認知症」は、はっきりした原因がわからず、治療法も確立されていません。原因はわかっていないとはいえ、認知症を防ぐために必要と思われることは多くの研究で解明されてきています。
高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、脳細胞の酸化を防ぎ、活性酸素を減らす働きがあります。さらに2014年の大規模調査では、カカオポリフェノールが脳の活動を支えるタンパク質の一種「BDNF」を含む脳の血流を増やし、認知機能を高める可能性が示唆されました。
カカオポリフェノールは、脳を活性化し認識機能を向上させる【最強の間食術】4
5:カカオのリラックス成分やストレス緩和成分が高血圧を予防
日本の高血圧患者は4300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人にひとりが高血圧という状況です。高血圧の状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞など血管の状態の悪化が原因で起こる重大な病気につながる危険性が高まります。
鈴木先生が高カカオチョコレート習慣をすすめるのは、カカオのリラックス成分やストレス緩和成分にも高血圧の予防効果を期待できるから。先生自身、チョコレートを食べながら減量した際に、ストレスなく高血圧が改善したそうです。
高カカオチョコレートで「高血圧」をストレスなく予防する【最強の間食術】5
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食べる内容や食べ方にさえ気をつければ、「間食」は体にいい栄養素を補給する、最高の機会となります。高カカオチョコレートで美味しく楽しく健康を目指してみませんか。
文/編集部