文/印南敦史
「健康的な食事術」を見つけることを課題としてきた『医師が教える最強の間食術』(鈴木幹啓 著、アスコム)の著者は、長年にわたり研究と実践を繰り返してきた結果、「間食」に着目したのだという。
これは、少しばかり意外な話ではないだろうか? なにしろ「間食」として食べるものには、砂糖がたっぷり入っているなど、健康にいいとはいえそうもないものが少なくないからだ。
しかし、健康効果が高いものを適量食べるのであれば、「間食」は食事では摂れなかった体にいい栄養素を補給する絶好の機会になるというのである。
だとすれば気になるのは「なにを食べればいいのか」だが、機能的には「体内の老化を防ぐ効果の高いポリフェノール」がたっぷり入ったもので、なおかつ「太りにくいもの(GI値が低いもの)」が望ましい。そしてもちろん、継続して続けるためには手軽さやおいしさも欠かせないだろう。
では、具体的になにがいいのか? こうした条件を満たすものとして、著者がおすすめしているのは、意外や意外、高カカオチョコレート(カカオ成分が70%以上のチョコレート)である。
高カカオチョコレートは砂糖の量も少なく、太りにくい食品であることがわかっているというのだ。
信じがたいような話だが、そこには何度もダイエットに失敗してきたという著者自身の実体験による裏づけがある。
食事の量をある程度減らしながらも、お腹が空いたら、「間食」で高カカオチョコレートを食べる。
こんな単純なダイエット法だったのですが、空腹感をこまめに解消することで、ダイエットによるストレスからくるドカ食いを防ぐことができ、見事、4ヵ月で24kgのダイエットに成功したのです。
そして、今もリバウンドすることなく、体重をキープできています。
また、急激なダイエットなので、体に無理がくるのかなと思ったら、すこぶる快調。
減量前に高かった血圧も、下がってきました。(本書「はじめに」より)
カカオには体の老化を防ぐポリフェノールがたっぷりと含まれ、自然界ではほぼカカオにしかない整腸作用のあるカカオプロテイン、疲労回復やストレス解消効果のあるテオブロミン、その他たくさんの栄養素が含まれている。
そんなカカオをたっぷり使用した高カカオチョコレートを摂ることで、認知症予防、内臓脂肪撃退、冷え解消、高血圧予防、糖尿病の改善、動脈硬化予防、便秘解消、集中力・記憶力UP、脳卒中・心筋梗塞予防などの効果が期待できるという。
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