皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。第27回のテーマは、「体質傾向別(7)脾虚って?」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、竹田由子さんに教えてもらいました。

脾虚(ひきょ)とは?

漢方医学における「脾虚」は、消化器系の調子が悪く、食物をエネルギーにうまく替えづらい状態のことを指します。脾とは胃や腸のことで、西洋医学における脾臓とはまったく異なります。脾虚は食欲不振や下痢などの不調の原因になるのです。

肺虚、腎虚など、「◯虚」と書く体質は、精(生命エネルギー)が下がった状態を指します。東洋医学では精は人間の生命活動の根源で、成長や発育などにも関わっていると考えられています。

続いて、脾虚の症状についてさらにくわしく見ていきましょう。

脾虚に見られる症状

脾虚体質は、もともと胃腸が弱い状態です。食欲不振に陥ることも多く、おなかが張ったり、下したりすることが多くなります。余計な水分がたまり、むくんだり、体が冷えやすくなったります。また、ニキビやあざもできやすくなるのです。

全身にだるさや倦怠感があり、少し活動しただけでも疲れやすく、体調も崩しやすくなります。また、気圧変化による頭痛や鈍痛を感じることもあります。

脾虚になってしまうのはどうして?

脾虚は、胃腸へ負担がかかることで起こります。日本は、世界のなかでも年間降雨量が多い国で、湿度も高い傾向にあります。とくに、湿気や冷えは胃腸にとって大敵で、消化がうまくできず、下痢になったり体がだるくなったりなど、脾虚の代表的な症状の原因になるのです。

さらに、水分代謝が低下し、余計な水分の排出がうまくいかず体にたまり、不調を引き起こします。また、胃腸が虚弱になると体の「気」が足りなくなり、自律神経のバランスも崩れてしまいます。

生活習慣のなかで意識すべきこととしては、食事があげられます。きちんとよく噛んでから飲み込むと唾液量も多くなるため、消化吸収を助け、胃腸の負担を減らします。また、寝る直前に食事をとるのは消化によくありません。夕食は就寝3時間前には済ませましょう。

脾虚の改善におすすめの漢方薬

脾虚は、消化器の機能や、水分の巡りをよくすることで改善します。胃腸にたまった余分な水分や老廃物や毒素を排出し、嘔吐や下痢といった胃腸の不調を改善するのです。

胃腸の機能が整うと効率よく栄養が取り入れられるようになります。また、血流や水分の巡りが改善されると自律神経が整い、疲れにくくなる、睡眠がよくなるなどのメリットもあります。

脾虚に悩む方におすすめの漢方薬

帰脾湯(きひとう):体力が低下し、胃腸虚弱で疲労がたまっている人に用いられる、気と血を補う漢方薬です。食欲不振や消化器系の機能低下を改善します。

六君子湯(りっくんしとう):胃腸が疲れ、働きが悪くなり気が不足している状態を改善してくれる漢方薬です。消化不良や胃痛、胸焼けなどにも用いられます。冷え性や比較的体力が低下した場合にも適しています。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):気を補い、水の排出を正常に改善する漢方薬です。水太りやむくみを解消し、水分バランスを整えます。胃腸の働きも改善し、気を増やします。

漢方薬を選ぶうえで重要なポイントは、体質と症状です。高品質な漢方薬でも体質に合っていないと本来の効果を発揮できず、思わぬ副作用に見舞われる場合もあります。漢方に精通した医師や薬剤師のアドバイスのもと、正しく服用しましょう。

また、最近は「あんしん漢方」というオンライン漢方サービスが登場し、注目を集めています。「あんしん漢方」では、AI+医療チームのタッグにより、患者に本当に合う漢方薬を提示してくれます。

さらに、体質だけでなく症状やストレス、生活習慣など、あらゆる観点から総合的に判断し、漢方薬を処方してくれます。体質診断には中国政府で公式に認められている「中医体質九分類」システムを採用。精度の高い体質判定を行ってくれます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0102

胃腸の働き低下からくる脾虚は生活習慣の見直しや漢方で解決!

脾虚は胃腸の働きが低下している状態で、気や水のバランスが崩れ、食欲不振や消化不良、顔や体のむくみ、全身の倦怠感など、様々な不調の原因になります。

食事習慣を見直し、消化吸収にいい生活を心がけましょう。また、漢方薬も併用して、体質からの改善も目指しましょう。

さて、次回は「体質傾向別(8)腎陽虚って?」です。ぜひご覧ください!

<この記事を書いた人>


あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
竹田由子
元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。
患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=221432a9sera0102

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