世界に誇る日本の時計メーカー「セイコー」。明治14(1881)年に創業し、国産初の腕時計の製造、1964年の東京オリンピック用1/100秒積算式ストップウオッチの開発、世界初のクオーツ式腕時計の発売と歴史を刻んできた。常に時代の最先端を走り続けてきた同社が、研鑽を重ねてきた技術の粋と日本の美意識を注ぎ込んで創り出した腕時計が「プレザージュ」。腕時計の原点である機械式専用ブランドだ。
「ダイヤル(文字盤)には国産初の腕時計『ローレル』にも使われた琺瑯を採用しており、温かみのある質感と独特の光沢が楽しめます」と語るのは、商品企画部の伏見和浩さん。琺瑯は金属にガラス質の釉薬を焼きつけたもの。光により表情を変え、陶磁器のような艶と色あせない美しさを持つ。
ムーブメントには耐衝撃性を高める「ダイヤショック」、巻き上げ効率を向上させる「マジックレバー」、高い強度と耐久性を持つ合金「スプロン」を使用したゼンマイなど、独自開発の技術が投入され、安定した精度で時を刻む。「ムーブメントの設計・開発・製造・組立・検査まで、すべて自社で行なっています。長年培った技術があってこそ実現した時計です」と、伏見さん。その言葉に込められた同社の誇りと自信を象徴する、世界水準の技と美を宿す一本だ。
【今日の逸品】
自動巻腕時計・セイコー プレザージュ「琺瑯ダイヤル」
セイコーウオッチ
132,000円(消費税込み)