一番続けやすい「チョコちょこ食べ」習慣
では、いつ食べればいいのか。基本は、好きな時に食べていただいていいのですが、最も大事な「継続」を考えると、次のような食べ方がおすすめです。
まずは、朝起きてからの「目覚ましチョコ」。
起きたてに高カカオチョコレートをひと口。体に活動モードのスイッチが入ります。
次に、3食食べる前の「チョコファースト」。
野菜に含まれる食物繊維などを先に摂取することで、食後血糖値の上昇を防ぐ、「ベジファースト」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、高カカオチョコレートにも食物繊維はたっぷり含まれるので、同等の効果が期待できます。
ベジファーストは、直前よりも30分以内で、できるだけ時間をあけたほうが効果はあるといわれています。それにならって、「チョコファースト」も、食前でも構いませんが、食事を作る時や外食に出かける直前など、できるだけ間をあけることを、無理のない範囲で行ってみてはいかがでしょう。
ちなみに、薬を食前、食後に飲むことは、皆さんなじみがあると思います。これは、効能的に意味がある場合もあるのですが、多くは、飲み忘れないように、食事の習慣にくっつけるという意味合いが強いです。ですから、「チョコちょこ食べ」も食事と一緒に組み合わせることで、忘れにくいという効果が期待できます。
もうひとつがおやつとして、がんばっている自分への「ごほうびチョコ」。昼食と夕食の間、仕事や家事の途中でパクリと食べてみてください。おすすめは14時~16時まで。この間は、脂肪を蓄積するホルモンBMAL-1(ビーマルワン)の値が少なくなるからです。もともと太りにくい高カカオチョコレートですが、この時間に食べれば、罪の意識などを感じずに、「おやつタイム」を存分に楽しめるのではないでしょうか。
また、おやつを摂ったほうが、夕食の食後血糖値の上昇が穏やかになったという研究結果もあります。これは、セカンドミール効果と呼ばれているもので、最初に摂る食事(ファーストミール)が次に摂る食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響を及ぼし、食後の血糖値の上昇を穏やかにするというものです。
特に、食物繊維を多く含む食品を最初に摂ると、効果的であることが報告されており、食物繊維が豊富な高カカオチョコレートでも、同様の効果が期待できるのではないでしょうか。ただし、おやつを摂った後の血糖値の上昇を抑えるためにも、なるべくほかのあまいおやつを食べずに、あくまでも高カカオチョコレートだけにしてください。
また、もし「間食に食べるのを忘れた!」という場合は、寝る前の「おやすみチョコ」でフォローするとよいでしょう。「おやすみチョコ」は、睡眠の質を向上するという効果も期待できます。
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