炭水化物を「ちょこっと置き換え」ダイエット
ダイエットをしている場合は、高カカオチョコレートを間食で食べるぶん、食事で摂る炭水化物を減らしてみてください。
72%の高カカオチョコレート5ピースで約140kcalになります。
これは、ごはんで考えると、大体お茶碗半分の量。6枚切りの食パン1枚より、少し少ない量です。
先に述べたように、高カカオチョコレートはカロリーが高くても太りにくいので、これに置き換えるだけでダイエット効果はあります。一度に減らすのが難しい場合は、徐々に減らしていくとよいでしょう。
なお、持病をお持ちの方、不調を抱えている方は、医師と相談のうえ、「チョコちょこ食べ」習慣を試すことをおすすめします。
高カカオチョコレートを選ぶ時に大切なこと
繰り返しになりますが「チョコちょこ食べ」で食べるチョコレートは、カカオの栄養素を効果的に摂るためにも、よりカカオがたっぷり入った「高カカオチョコレート」を選ぶことが重要です。最近では数々の栄養効果が着目され、カカオの含有量が72%、86%、99%など、さまざまな商品が販売されているので、食べ比べしてみるのもいいでしょう。
高カカオチョコレートを食べ慣れていない人は、まずはカカオ70%台のものからスタートしてみてください。これを苦いと感じるようなら、要注意。味覚があまさに慣れきっている証拠です。食べ続けることで味覚は正常に戻っていき、自然と砂糖の多い食べ物を欲さないような体に。体質改善もできて、さらに大きな効果が得られます。
ただし、高カカオチョコレートであれば何でもいいのかといえば、そうではありません。カカオマス、ココアパウダー、ココアバター、といったものは、すべてカカオの含有量として計算されますが、ポリフェノールがたっぷりなのは、カカオマスです。
そのため、同じカカオの含有量の数値が記載されていても、カカオマスの量が違えば、ポリフェノール量が違います。ポリフェノール量が多い高カカオチョコレートは、大体、パッケージにポリフェノール量が書いてあるものです。購入時に、しっかりとポリフェノール量を記載しているものを選べば、安心です。
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『医師が教える最強の間食術』鈴木幹啓 著
アスコム
鈴木幹啓(すずき・みきひろ)
日本小児科学会認定小児科専門医。すずきこどもクリニック院長。株式会社やさしさ代表取締役。株式会社オンラインドクター.com代表取締役。自治医科大学卒業。2010年、卒業しわずか9年で現在のクリニックを開業。和歌山県新宮市(人口約2万7000人)の地方都市にもかかわらず、1日200人近く診察し、日本一忙しい小児科医と称されるにいたる。診察に従事する傍ら「親・子・孫の三世代が集まれるような地域づくりをしたい」という思いから、2016年4月に、介護サービス付き高齢者住宅や子どもが遊べる公園、さらには商業施設がそろった「海賊公園スクエア」をオープンさせた。また、「患者ニーズを徹底的に追求する」ことを理念に掲げ、オンライン診察実施医療機関と患者をマッチングさせるオンライン診療システム、「イシャチョク」を運営している。