このところ、従来にもまして健康への意識が高まっているようです。きっかけは「加齢」や「体力の低下」、そして病気にかかりにくい身体づくり「免疫力アップ」につながる栄養や食材摂取を心掛けている人も多くなってきています。
また、外出を抑制していることでの「筋力の衰え」を感じておられる人も多くなってきているのではないでしょうか。
「オレンジページくらし予報」では、40代以上を対象にした、「健康に対する意識」について調査を実施しています。健康不安が大きくなっている現在において、家族や自分自身の健康を守るために、食生活で意識すべきこと、意識して採る食材、運動習慣など、「健康と食生活」「健康と運動」について、しっかり考え、見直す契機になるかもしれませんのでご紹介いたしましょう。
■免疫力アップにつながると、意識してとっている食材1位はヨーグルト
まず、食生活でどのようなことを、どの程度意識しているかを聞いています。
その回答によりますと、「意識している」が多かったのは…「朝食を食べる」61.4%、「野菜をたくさん食べる」54.3%、「1日3食食べる」51.4%などです。やはり健康を意識しているだけに、規則正しく、栄養バランスのいい食生活を意識している人が多数でした。
また、意識してとっている栄養は、「食物繊維」66.5%、「乳酸菌・ビフィズス菌」58.1%と、腸内環境を整えて免疫力アップ効果も期待できる栄養がトップ2に挙がっています。
背景には、やはり新型コロナウィルスへの対策として、免疫力を高めたいという意識があるのかもしれませんね。
続いて「たんぱく質」57.6%、「カルシウム」43.7%、と、筋肉や骨を丈夫にする栄養が挙がりました。「意識してとっている食材がある」と回答した973人に具体的な食材を挙げてもらいました。それによりますと、1位「ヨーグルト」672人、2位「納豆」556人、3位「野菜」157人、4位「酢」144人、5位「トマト」95人という結果でした。
1位のヨーグルトへ期待する健康効果は、「免疫力アップ」「便秘解消」「骨粗しょう症予防」、納豆は「免疫力アップ」「老化予防」「便秘解消」でした。
野菜へ期待する健康効果は、「便秘解消」「美肌・肌トラブル解消」「ダイエット」、酢は「コレステロール・中性脂肪を下げる」「免疫力アップ」「血圧を下げる」、トマトは「免疫力アップ」「老化予防」「美肌・肌トラブル予防」などでした。
■筋力の衰えが不安な人は86.2%いるものの、26.3%は運動をしていない
運動不足による「筋力の衰え」に対し、「不安を感じる」44.7%、「やや不安を感じる」41.5%で合わせて86.2%にものぼりました。
しかし運動の頻度を聞くと、「ほぼ毎日」が20.6%いるものの、「していない」も26.3%と個人差が大きく、筋力低下に不安を感じていても、運動をしていない人が一定数いることが明らかになりました。
運動している人に、実践している運動を聞いたところ、「ウォーキング」63.0%、「ヨガ・ストレッチ・ピラティスなど」33.8%、「ラジオ体操」15.0%、「筋力トレーニング」11.6%などが上位に挙がっています。
また、運動のメリットだと感じることは、「健康、体力の維持、向上」85.6%、「筋力の維持、向上」70.5%がトップ2でした。他にも「ストレス解消」59.1%、「趣味、楽しみ」26.9%、となりました。また「仲間づくり、交流」11.4%など、心の健康や人との交流といった面でもメリットを感じている人もいるようです。
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この調査から、40代以上の健康意識の高さや、健康意識が年齢とともに高まることなどがわかりました。また、「免疫力アップ」を重視して栄養や食材をとっている人も多く、その背景には、終息がみえない新型コロナウィルス対策としての期待もあるのかもしれません。
そして「筋力低下」に多くの人が不安を抱えているのに対し、運動習慣は個人差が大きいことも判明しました。さらに、「加齢」に対して不安を抱く人が多いことから、超高齢社会の日本において健康意識は今後ますます高まることが考えられます。
アンケート概要
●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の40代以上(有効回答数1123人)
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年5月29日〜6月3日