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  1. オリックス・リビング社長、森川悦明氏。「グッドタイム リビング センター南」にて撮影。

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高嶺の花だった懐かしの「舶来ウイスキー」がぐんと身近になった理由

文/編集部

1970~80年代、海外旅行のお土産は、もっぱら洋酒と「洋モク」だった。特にスコッチは高嶺の花。その憧れの「舶来モノ」が、今、ごく身近に楽しめるようになった。

「ジョニーウォーカー ブラックラベル」の核となるモルトウイスキーを造る「カードゥ」蒸溜所のポットスチル(蒸溜器)。撮影/土屋 守

ウイスキーの大きな波が、再びきている。ボトルキープや和食店での提供など、1983年、国内で37.7万キロリットルも消費されていたウイスキーだが、その後、消費量は3分の1まで凋落。再びその売り上げが蘇ってきたのは、2014年に放送されたNHK連続テレビ小説『マッサン』での認知と、国産ウイスキーの評価が上がったことによる。そして何より、居酒屋における若年層へのハイボール(ウイスキーのソーダ割り)の浸透に端を発していると思われる。

「ジョニーウォーカー」といえばこの「ストライディングマン」。1930年代の新聞広告にも登場し、販促活動の一翼を担った。

ウイスキーには製法上の違いから、大きく分けてモルトウイスキーと、グレーンウイスキーがある。そして、数十種のモルト原酒をブレンダーという職人がブレンド。これにさらにグレーン原酒を加えたものが、ブレンデッドウイスキーで、複雑な味わいが魅力だ。

ところがウイスキーブームの再来で、国産のモルト原酒が不足する事態に陥った。モルトウイスキーには数年にわたる「熟成」という工程が必要だからだ。国産のシングルモルトウイスキー(単一蒸溜所で造られたモルトウイスキー)のラベルからいつの間にか「◯年」という文字が消え、ひいてはシングルモルトウイスキー自体が休売になる。これは、ハイボールに主に使うブレンデッドウイスキー用のモルト原酒が不足したためだ。

そこで俄に注目されてきたのが、かつて高嶺の花だった「舶来モノ」のスコッチウイスキー。文士や政治家が愛飲してきた垂涎の銘柄が、酒税法の改正などで手ごろな価格で手に入るようになった。さらに、メーカーも新しい「家飲み」のスタイルを提案。スコッチの缶入りハイボールまで登場している。

流行に倣って気軽にハイボールで楽しむも良し。ロックで馥郁たる香りを楽しむも良し。かの時代を思い出しつつ、身近になった「舶来ウイスキー」を味わってみてはいかがだろう──。

【今こそ呑みたい舶来ウイスキー三傑】

『ジョニーウォーカー ブラックラベル12年』

「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」40度、700ml、参考価格2895円(税込)。世界で最も売れているスコッチ(※「Impact Databank2017」に基づく販売数量)。問い合わせ:キリンビールお客様相談室 電話0120・111・56

『バランタイン12年』

「バランタイン12年」40度、700ml、2800円。創業1827年、「バランタイン」の個性を作るのは40~50種ともいわれるモルト原酒。ファイネスト、12年、17年、21年、30年などの製品が揃い、世界第2位の売り上げを誇る。問い合わせ:サントリーお客様センター 電話0120・139・310

『オールドパー12年』

「オールドパー12年」40度、750ml、希望小売価格5000円。岩倉具視の遣欧米使節団がイギリスから持ち帰ったとされ、以来、上流階級、特に政治家から愛された。吉田茂や田中角栄元首相がファンだったことでも知られる。問い合わせ:MHD モエ ヘネシー ディアジオ http://oldparr.jp/

『新版 ウイスキー検定公式テキスト』好評発売中

『新版 ウイスキー検定公式テキスト』小学館刊 A5判/256ページ 2200円 問い合わせ:03・5281・3555

本場イギリス・スコットランドを始め、アイルランド、カナダ、アメリカ、そして日本でも、ここ数年新たな蒸溜所が凄まじい勢いで創業を開始しています。本書は、これらすべての最新データを掲載。加えて日本でも勃興目覚ましい、クラフト蒸溜所も併せて紹介しています。

「ウイスキー検定」の2級、3級は、本テキストからの出題が中心となります。「ウイスキー検定」を受験される方には最強の参考書として、またウイスキーについてもっと蘊蓄を語りたい方には、恰好の読みものとしてお役立ていただけること請け合いです。是非、「ウイスキー通の座右の書」としてお読みください。

一般社団法人ウイスキー文化研究所主催の「ウイスキー検定」はこれまで7回実施。バーテンダー、酒類メーカーなどの関係者はもちろん、一般ののべ受験者数は1万1000人を超えます。次回開催は2019年2月10日(日)、東京/名古屋/大阪にて。http://www.whiskykentei.com

取材・文/大窪純一郎(本誌) 
※この記事はサライ2018年12月号より転載しました。

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