食生活にもち麦を取り入れるには、白米に混ぜて炊く「もち麦ご飯」がおすすめだ。理想の割合は、白米2に対してもち麦1の3割炊き。1日2食、茶碗1杯ずつのもち麦ご飯を食べれば、不足しがちな食物繊維をかなり摂取できる。
「ただし、優秀な食材のもち麦ですが、いきなり大量に摂ると食物繊維の影響で、お腹が張る場合もあります」そう注意を促すのは、管理栄養士でもち麦に詳しい平野實希さん。
「白米1合に対して大匙1のもち麦を加えるところから始め、徐々に割合を増やすとよいでしょう」(平野さん)
食欲のない朝などは白粥にしてもいい。また、食材のひとつとして使うのも有効だ。炊飯器で手軽に作れる「炊きもち麦」を常備しておけば、汁物やサラダ、和え物などの具材として重宝する。
「水分を吸収しやすいもち麦は、煮汁や調味料によくなじむので、素材に合わせやすく、どんな料理に使っても美味しく仕上がります」と平野さん。
今回は基本の炊きもち麦のほか、もち麦ご飯を使った手軽な料理をご紹介しよう。
【もち麦ご飯】
【材料】
【作り方】
(1)白米をとぎ、水気を切って、炊飯釜に移す。釜の目盛りに合わせ、水2合(360ml)を入れる。もち麦は洗わずに、そのまま炊飯器に加える(水洗いの必要がある製品は指示に従う)。もち麦分の水2合を注ぐ。
(2)そのまま30分ほどつけ置きし、通常の炊飯モードで炊く。炊き上がったら、杓文字でもち麦が全体に混ざるように混ぜて、10分ほど蒸らす。保温しておくと色が濃くなるので、残りは保存容器に移すとよい。