今年も酷暑が続くなか、少しでも涼やかに夏を楽しみたいものです。
今回は、夏の風物詩である「川床」や「鵜飼い」など、伝統的な納涼行事を現代風にアレンジしたスポットをご紹介します。この時期ならではの特別なひとときを過ごせば、暑さも愛おしく感じるかもしれません。
1:ホテル雅叙園東京「涼みどこ」他【目黒】
ホテル雅叙園東京では、涼やかで上質な夏が過ごせる多彩な企画がラインナップされています。
庭園に番傘と縁台を配した「涼みどこ」は、水辺にせせり出た縁台が川床を思わせ、都心にいることを忘れさせるような、ゆったりとした時が流れます。日中の景観美もさることながら、足元を照らす夜の情緒的な演出も魅力で、フォトスポットとしてもおすすめです。
東京都指定有形文化財「百段階段」では、今年は「妖美なおとぎばなし」をテーマに、階段を上る度に物語の扉が開いていく企画が開催中。夏のひとときを幻想的に彩るあかりアートが楽しめます。
約250種類の浴衣からお好みの一着を身にまとい、レストランでの食事が楽しめるプランもおすすめ(15,000円~/税・サ込)。食後は、庭園の散策やホテル内のアートめぐりを楽しみましょう。浴衣は持ち帰れるのも、うれしいポイントです。
館内にある5つのレストラン(RISTORANTE“CANOVIANO”、CANOVIANO CAFE、New American Grill“KANADE TERRACE”、中国料理「旬遊紀」、日本料理「渡風亭」)では、夏野菜や旬の海鮮などこの時期ならではの食材を用いた料理や、夏の果実をテーマにしたドリンクなど、目にも鮮やかな多彩な夏の味覚が堪能できます。
※写真は、すべてイメージです。
■涼みどころ
期間:開催中〜9月30日(月)10:00~21:00
場所:ホテル雅叙園東京内 庭園
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/summer#garden
■和のあかり×百段階段2024~妖美なおとぎばなし~
期間:開催中~9月23日(月・休)
11:00~18:00(最終入館17:30)※8月17日(土)は17:00まで(最終入館16:30)
場所:東京都京都指定有形文化財「百段階段」
料金:一般1,600円、大学・高校生1,000円、小・中学生800円
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2024
■浴衣プラン
期間:開催中~9月30日(月)
内容:食事、浴衣一式、着付、オリジナル団扇、企画展「和のあかり×百段階段2024」50%割引優待券
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/archives/52142
■夏季限定メニュー
期間:開催中~9月30日(月)
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/summer
2:鮒鶴京都鴨川リゾート「川床カフェ」【京都】
鮒鶴京都鴨川リゾートは、かつて「鮒鶴」の名で料理旅館として愛され、国の登録有形文化財にも登録されている築100年を超す純和風建築を往時の趣を残しながらリニューアルしました。そんな趣のある施設で楽しめるのが「川床カフェ」です。
京都には古くから、夏限定のレストランを川のそばに設置して、避暑と食事を楽しむ『河原の涼み』と呼ばれる文化がありますが、こちらは予約なしで気軽に利用できるのがうれしいポイント。
鴨川沿い最大級の敷地面積を誇る川床で、鴨川のせせらぎ、東山の山並みの青々しさ、夏の虫の声、さわやかな風など、京都の夏を全身で体感しつつ、ゆったりとしたひとときが過ごせます。
※写真は、すべてイメージです。
■川床カフェ
期間:開催中〜9月30日(月)14:00~16:00
https://www.funatsuru.com/restaurant/news/kawayukacafe2024/
3:HOTEL VMG RESORT KYOTO「川床ディナープラン」【京都】
かつては料理旅館として地域に愛された建築物を受け継いだHOTEL VMG RESORT KYOTO。川床シーズンならではの「川床ディナープラン」がおすすめです。ホテル専用の特別席で堪能できるのが、京都の旬の食材を使用し、フレンチの技法も取り入れ仕上げた全10品の贅沢フルコース。屋外で川のせせらぎや夜風を感じながら味わえる絶品フレンチを楽しみましょう。
7代目小川治兵衛によって作庭された明治を代表する日本庭園「平安神宮神苑」。琵琶湖疏水によって作られた京都岡崎の庭園群の中でも、傑作中の傑作と言われる風光明媚な名勝として知られています。そんな庭園を一望できるラウンジを朝食会場として貸切にして楽しめるのは、宿泊者だけの特権です。
京の職人の技が光る折上格天井など日本建築的な意匠の風情を、シンプルでモダンな内装仕上げと融合した個性豊かな客室。なかでも鴨川ビューの客室では開放的な窓とテラス席を配し、鴨川のせせらぎや四季折々の表情を見せる山並みが望めます。
※写真は、すべてイメージです。
■川床ディナープラン
期間:開催中〜9月30日(月)
料金:94,768円~(税・サービス料込・2名1室利用時1名あたり)
※川床ディナーは、雨天時および降水確率の高い日や強風などの荒天時には部屋食となります。
https://go-vmg.reservation.jp/ja/hotels/vmg-kyoto/plans/10128690
4:NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町「鵜飼観覧ディナー」【愛媛】
NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町では、宿泊客向け体験アクティビティとして、「鵜飼観覧ディナー」が楽しめます。
「大洲のうかい」は、岐阜県長良川、大分県三隈川と並び、“日本三大鵜飼”に数えられており、篝火を焚いた鵜匠船と客船の屋形船が併走して川下りをする、国内でも珍しい「合わせうかい」という手法は、大洲で生まれたと言われています。当日は、鵜が魚を捕る光景と鵜の巧みな手縄さばきを間近で見ることができます。
少しずつ夜の帳が下りていく中、船頭が漕ぐ舟に乗って川を下ります。辺りが暗くなると幻想的なかがり火を焚いた鵜舟が走り出し、鵜が水に潜る姿を間近で見られるのは圧巻です。
鵜飼いを眺めながら楽しめるよう、ディナーはお重スタイルで。鮎や愛姫牛など、大洲や愛媛の食の恵みをふんだんに使用した地産地消のメニューがお重に詰められています。
1日3組限定で、朝食も肱川遊覧船で楽しむことができます。川風がぴたりと止み、凛とした空気が漂い、夜とはまったく異なる表情を見せる朝の肱川。誰もいない川に舟を出し、川の上から臥龍山荘や大洲城を眺めながら、シェフ特製のお弁当に舌つづみを。
※写真は、すべてイメージです。
■鵜飼観覧ディナー
期間:開催中~9月20日(金)
料金:【乗合船】大人6,000円、小人(4歳以上)4,000円、小人(3歳以下)無料
【貸切船】小型(定員10名36,300円/艘、大型(定員18名)60,500円/艘、臥龍一号(定員10名)60,500円/艘(税・サービス料込)
※朝食付プラン・素泊まりプランで予約の場合、食事料金は別途(大人12,100円、小人2,500~3,800円)
https://www.ozucastle.com/news/ozu_ukaidinner
■肱川遊覧朝食
https://www.ozucastle.com/activity/hizikawayuran
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暑い夏を逆手に取り、ちょっぴり贅沢な夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか。
文/編集部