長さ10mのカウンターの向こうに、内外の銘酒が並ぶ。下のストレート用グラスは1日に1回しか使わない。

三郎丸蒸留所が古都に設えた大人のためのカウンターバー

三郎丸蒸留所(https://serai.jp/gourmet/1175350)のウイスキーの愉しみかたをもっと知ってもらおうと、クラフトウイスキーと北陸の「食」の普及に勤(いそ)しむブランドが「ハリークレインズ」だ。『ハリーズ金沢』はその一役を担う、金沢中心部に開店して2年目のバーである。

店を仕切るのは、マスターの田島一彦さん。カウンターの向こうに並ぶのは、1500種を超える内外のモルトウイスキーの数々。

この揃えは北陸でもトップクラスで、珍しいウイスキーを求めて、首都圏をはじめ県外からウイスキーファンが訪れる。

三郎丸蒸留所の「玉兎 2023エディション」をハイボールでいただく(1600円)。透明度の高い金沢のクラモト氷業の氷はグラスに入れると見えなくなる。ブランド牛を使った「薪火バーガー」は1600円。

「観光都市の金沢ですから、海外を含め各地からお客様がいらっしゃいます。カウンターメインのオーセンティックな造りですが、寛ろげる空間を心がけています。難しく考えず気楽にウイスキーを愉しんでいただければと思います」

と田島さん。

お腹が空けば階下にある系列店に料理を注文することもできる。金沢の夜をこんな店で過ごすのも悪くない。

マスターの田島一彦さん(46歳)。工場の自動化ラインのエンジニア、外壁工事業などを経てバーテンダー歴20年のベテラン。店の内装も自身で行なった。富山県砺波市出身。

ハリーズ金沢

石川県金沢市本町1-3-27 2階
電話:076・225・8830
営業時間:18時〜21時
定休日:日曜
JR金沢駅より徒歩約6分 16席

取材・文/宇野正樹 撮影/藤田修平
※この記事は『サライ』本誌2024年3月号より転載しました。

『サライ』2024年3月号の特集は『「ジャパニーズ・ウイスキー」新時代』。

 

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