新着記事

北斎が!フェルメールが!あの名画が買える『大人の逸品 美術館』が誕生

文/編集部サライ読者にはすっかりお馴染みであろう小学館の通販サービス『大人の逸品』のサイト内…

500マイルの極上ドライブ。スコットランド最大ルート“NC500”の5つの魅力

文・写真/石橋貴子(スコットランド在住ライター/海外書き人クラブ)“スコットランドが…

帆布ミニ縦型ショルダーバッグ|街歩きにいい小振りなショルダーバッグ

鞄の産地、兵庫県豊岡市の鞄ブランド「鸛帆布」から小振りなショルダーバッグが届いた。厚手の10…

てんぷらは東京の郷土料理【食いしん坊の作法 第11回】

文/山本益博「てんぷら」は語源からもわかるように外来の料理が次第に和食になっていた日…

LUMIX DC-FT7|どんな季節でも野外撮影を楽しめるタフなデジタルカメラ

文/編集部パナソニックから、アクティブな撮影を楽しめるタフ性能のコンパクトデジタルカメラ『L…

ホテルオークラ元総料理長の『わが家でプロの味』|フルーツティー

ホテルオークラ東京の開業以来、50年にわたり腕をふるった元総料理長のレシピ本『ホテルオークラ元総料理…

東大・山本博文教授と歴史探偵家・高橋伸幸氏が江戸の藩主たちを斬る! 〜『サライの江戸 江戸三百藩大名列伝』発売記念トークショー〜

好評発売中の「サライの江戸」シリーズ。その第3弾『江戸三百藩大名列伝』の発売を記念してトークショーが…

50代からのエゴな生き方|楽しく生きる中年はちょっと「ワガママ」

文/印南敦史『50代からのちょっとエゴな生き方』(井上裕之著、フォレスト出版)の著者…

ペントミノパズル|シンプルで奥深い立体組み合わせパズル

蓋を開けると、きれいに並んだ市松模様が見える。だが、市松模様を作るだけのパズルではない。…

「周りが介護度の高い入居者ばかりで、毎日が楽しくない……」有料老人ホームやサ高住でのミスマッチはなぜ起こる?

取材・文/坂口鈴香先日、新聞に70代の男性による次のような趣旨の投稿が掲載された。…

サライ最新号

ピックアップ記事

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

全国の美味がお取り寄せいただけます

催し物

江戸時代に花開いたカラフルなやきもの「色絵」の魅力に迫る展覧会《色絵 Japan CUTE!》

取材・文/池田充枝

色絵(いろえ)は、古九谷・柿右衛門・鍋島といった磁器や、野々村仁清・尾形乾山などによる京焼に代表される、江戸時代に花開いたカラフルなやきものです。

「色絵梅樹文水注」〔柿右衛門 江戸時代前期 出光美術館蔵〕

将軍家や御三家への贈物として、佐賀・鍋島藩で作られた特別なうつわ《鍋島》には、日本人の繊細な季節感が宿ります。一方、小袖意匠をアレンジした《古九谷》には、流行に敏感で、時に大胆なデザインを生活に取り入れる、斬新なファッション性がみられます。

仁清や乾山の《京焼》を飾る和歌・能の意匠は、豊かな文学の伝統を、遊戯性あふれる表現に仕立てたもの。そして世界の王侯貴族を魅了した《柿右衛門》と《古伊万里》は、カラフルで楽しい日本デザインに、国境を越える普遍的な魅力があることを物語っています。

このような愛らしくも絢爛な「色絵」のやきものの世界を紹介する展覧会《色絵 Japan CUTE!》 、東京の出光美術館で開かれています。(~2018年3月25日まで)

本展は、「季節を祝う、慶びを贈る」「ファッションと文学」「Japan CUTE、世界を駆ける」「かたち・色 百花繚乱」「色彩茶会(カラフル・ティーパーティ)」の5章に分けて、約180点の作品を展観し、色絵をより広く、カラフルな色彩を楽しむやきものとして紹介します。

「色絵松竹梅文大皿」〔鍋島藩窯 江戸時代中期 出光美術館蔵〕

本展の見どころを、出光美術館の学芸員、柏木麻里さんにうかがいました。

「色絵には、日本の魅力がぎゅっと詰まっています。その一つが、旧暦の繊細な季節感。のどかな春の川面に、桜の花を乗せた筏がゆらりゆらりと漂う《色絵花筏文皿(いろえはないかだもんさら)》の花筏は、3月3日に行われる曲水の宴(きょくすいのえん)にちなんだデザインです。今も京菓子の世界では、花筏は雛祭のお菓子として愛されています。

尾形乾山「色絵龍田川文透彫反鉢」〔江戸時代中期 出光美術館蔵〕

季節をうたう和歌も、色絵のデザイン・ソースになりました。尾形乾山の《色絵龍田川文透彫反鉢(いろえたつたがわもんすかしぼりそりばち)》は、和歌に詠まれた紅葉の名所、龍田川を、あでやかな紅葉と川の流れごと、そっとうつわに掬い上げたかのような懐石の食器です。

野々村仁清「色絵梅花文四方香炉」〔江戸時代前期 出光美術館蔵〕

愛くるしい形をかたどるのも、色絵の得意技。野々村仁清の《色絵梅花文四方香炉(いろえばいかもんよほうこうろ)》には、象の姿をした両耳がつき、蓋の上にはなんと、白うさぎがちょこんと乗っています。

愛らしさ満載の色絵はさらに、海をも越えてゆきました。柿右衛門の《色絵梅樹文水注(いろえばいじゅもんすいちゅう)》は、ヨーロッパの貴族に紅茶のポットとして愛用されたもの。春に向かうこの季節、ぜひ、皆様をお待ちしている可愛らしい色絵、絢爛と楽しいうつわの数々に出会いにきてください」

陶磁器を、男性目線の堅苦しいものではなく、女性目線の優しいものとしてとらえた楽しい展覧会です。気軽に足をお運びください。

【展覧会情報】
《色絵 Japan CUTE !》
会期:2018年1月12日(金)~3月25日(日)
会場:出光美術館
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階(出光専用エレベーター利用)
電話番号:03・5777・8600(ハローダイヤル)
開館時間:10時から17時まで、金曜日は19時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし2月12日は開館)
http://idemitsu-museum.or.jp/

取材・文/池田充枝

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. バロック美術とルーベンス【ルーベンス展―バロックの誕生】
  2. 世界が熱狂するフェルメール【フェルメール展】
  3. 仏像が、走る・踊る!?仏像の新たな一面を楽しめる展覧会をレポート…
  4. 日本画の父・狩野芳崖と、その高弟たちの展覧会【特別展 狩野芳崖と…
  5. 現代美術の父 マルセル・デュシャン【東京国立博物館・フィラデルフ…
PAGE TOP