ゴッホとゴーギャン。この西洋絵画の二人の巨匠をテーマにした展覧会が、東京・上野の東京都美術館で開催されています。(~12月18日まで)
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)とポール・ゴーギャン(1848―1903)。オランダの牧師の家庭に育ったファン・ゴッホと南米ペルーで幼少期を過ごしたゴーギャンは、生い立ちや性格だけでなく、絵画表現も大きく異なります。二人は一時期共同生活をし、時には激論を重ねながら刺激を与え合いました。
本展は、今なお世界中の人々に愛されてやまない二人の、それぞれの画業と関係性を深く検証する展覧会です。
本展の見どころを、東京都美術館学芸員の大橋菜都子さんにうかがいました。
「本展では、ファン・ゴッホとゴーギャンの選りすぐりの油彩画約50点と、モネやピサロなど彼らに影響を及ぼした画家の作品約10点を展示します。二人の画業を初期から辿り、南仏アルルでの共同生活、そしてその生活が破綻したのちも続いた交流を、彼らの手紙も交え、ご紹介します。
二人の作品を並べて鑑賞することで、それぞれの特徴が浮き彫りとなります。ファン・ゴッホとゴーギャンの関係性や芸術性に焦点を当てた日本で初めての展覧会です」
本展は愛知県美術館(2017年1月3日~3月20日)にも巡回されます。近くの方はお楽しみに。
【特別展 ゴッホとゴーギャン展】
■会期/2016年10月8日(土)~12月18日(日)
■会場/東京都美術館 企画展示室
■住所/東京都台東区上野公園8-36
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■料金/一般1600(1300)円 大学生・専門学校生1300(1100)円 高校生800(600)円 65歳以上1000(800)円 ( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下無料、10月30日までの土・日・祝日は高校生無料観覧日(要学生証)、身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者と付添者1名は無料
開館時間/9時30分から17時30分まで(入室は17時まで)、金曜日と10月22日(土)・11月2日(水)・3日(木・祝)・5日(土)は20時まで(入室は19時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし10月10日は開館)、10月11日(火)
■アクセス/JR上野駅公園口より徒歩約7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩約10分、京成電鉄京成上野駅より徒歩約10分
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」