新着記事

「8割以上がかかる可能性がある」新国民病の「熟年期障害」とは|『熟年期障害』

60代の「やる気が起こらない」「体がだるい」は危険のサイン!?|「老人性うつ」「認知症」を引き起こす新国民病「熟年期障害」とは何か?

今後の焦点は、秀吉の「中国大返し」の真相(写真は有馬温泉の秀吉像)

大河ドラマ『麒麟がくる』解読リポート| 明智光秀と羽柴秀吉~本当の逆臣はどちらか?

常滑焼黒土九十九急須|99個の茶漉し穴で、香り高いお茶を抽出できる

理想のデート

7割以上の女性が理想のデート未経験|オトナ女子の理想のデートとは?

荀彧~曹操をささえた悲劇の名参謀【中国歴史夜話 6】

荀彧(じゅんいく)~曹操をささえた悲劇の名参謀【中国歴史夜話 6】

画面ロックしないと起こる危険なこと【スマホ基本のき 第5回】

アルパカミニマフラー|ベビーアルパカの原毛を使用したマフラー。抜群の暖かさ

いまや常識「単数形のthey」をさらに正しく理解しよう|米語辞典から学ぶ新しい英語(1)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編30】

いまや常識「単数形のthey」をより正しく理解しよう|米語辞典から学ぶ新しい英語(1)【世界が変わる異文化理解レッスン 基礎編30】

全国のドライバー「2019年あおり運転実態調査」

制限速度で走る、車線変更をした…「あおり運転」をされた理不尽なきっかけ

【ビジネスの極意】欧米式「モチベーション理論」が、なぜ日本社会でうまく機能しないのか?

【ビジネスの極意】欧米式「モチベーション理論」が、なぜ日本社会でうまく機能しないのか?

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 設計・施工はすべて積水ハウスが担当。バリアフリーをはじめ、高齢者の暮らしやすさに配慮した設えが特徴。写真は50平方メートルの部屋。
  2. 設計・施工はすべて積水ハウスが担当。バリアフリーをはじめ、高齢者の暮らしやすさに配慮した設えが特徴。写真は50平方メートルの部屋。
  3. 写真手前が「ラム串五本セット」1000円。レバー、ショルダー、ランプ、ネックの炭火串焼き。左上「よだれラム」800円。羊のすね肉をロール状にして麻マー辣ラーのタレに漬ける。“赤の泡”と好相性。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

仏像のモデルは「その時の美人」!法隆寺と薬師寺の「薬師如来」の顔立ちが違うワケ

Persian women portrait traditional dress

正倉院の宝物のひとつに「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」がある。中国唐時代の美女を描いた6枚1対の屏風絵で、東大寺を建立した聖武天皇(しょうむてんのう)遺愛の宝物だった。

torige2

ずいぶんふくよかだが、体形は5頭身くらい。しかしこれが盛唐(せいとう)時代の美人の典型だった。このむっくり型美人のモデルは楊貴妃といわれているが、さらにそのルーツを探ると「胡姫(こき)」と呼ばれたペルシャ系の美人にたどりつく。

唐の都、長安は当時の国際都市。酒場では多くの胡姫が客の相手をし、それを目当てに貴公子たちが馬に乗って通いつめた。

実はこうした時代ごとの美人像が、仏像の表現に深い影響を与えているのだ。とりわけ菩薩像にその痕跡を見ることができる。

本来の菩薩像は出家する前のブッダ、つまりシャーキャ族の王子時代の姿をモデルにしたものだが、中国では女性像として造られるようになった。

そこで唐時代の仏像を見ると、「鳥毛立女屏風」の女性のようにふっくら型が多い。しかし唐以前に仏教が栄えた北魏(ほくぎ)の仏像を見ると、顔は面長、口元に微笑をたたえ、肉体の起伏や腰のひねりなどはあまり見られない。つまり物静かな雰囲気が多いのだ。

この北魏と唐の違いは、日本の古代の仏像を見るといっそうはっきりする。

奈良を代表する法隆寺と薬師寺に薬師如来(やくしにょらい)座像が安置されている。同じ薬師仏だが、そのデザインはまったく違うといってもよい。

法隆寺の薬師如来は、光背(こうはい) の銘により推古天皇15年(607)の造立とされる。顔は面長、着衣は厚手。座っている台座は宣字座(せんじざ)といい、そこに垂らされた裳裾(もすそ)の文様はほぼ左右対称。

houryuji3

一方薬師寺の薬師如来を見ると顔はふくよかな感じ。着衣は薄手で身体にぴったりと付着。裳裾のデザインは左右対称が崩れ、自由闊達な感じがする。同じ薬師仏なのに、どうしてこんなに違うのか。

yakushiji3

実は日本の古代の仏像は、中国の仏像を手本にして造られた。その中国では、北魏(ほくぎ・386~534)の時代に仏教が大いに栄えた。北魏の仏像は主にインドのガンダーラ仏を手本にした。さらにそのガンダーラ仏は古代ギリシャ彫刻の影響を受けていた。法隆寺の薬師如来は、この北魏様式に連なるものだ。

ところがインドではガンダーラ様式のあとに、いわばインド独自といえるグプタ様式の仏像が完成した。それをどっと受け入れたのが唐の仏教である。薬師寺の薬師如来はこの唐の様式、つまりグプタ朝の仏像に連なっている。

こうして同じ薬師仏なのに、大きな違いが生じてしまった。一口に仏像といっても、その背景には当時の世界の文化状況が隠されているのだ。

文/田中昭三
京都大学文学部卒。編集者を経てフリーに。日本の伝統文化の取材・執筆にあたる。『サライの「日本庭園」完全ガイド』(小学館)、『入江泰吉と歩く大和路仏像巡礼』(ウエッジ)、『江戸東京の庭園散歩』(JTBパブリッシング)ほか。

※本記事は「まいにちサライ」2013年10月17日と10月24日掲載分に加筆・転載したものです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. ルーツは古代インド彫刻!国宝・薬師寺東塔の尖端を舞う飛天の謎を解…
  2. 真田幸村(信繁)雌伏の地!訪ねてみたい和歌山・高野山周辺の寺社ス…
  3. 奈良の古寺に現代アートがお目見え!1300年の時空を超える「八社…
PAGE TOP