ワインと同様に国産チーズも今、成熟の時を迎えている。自ら牛を飼育し、製造までを一貫して行なう小さな農家制生産者が増え、その完成度が向上しているのだ。
「当初は、多くの生産者が海外の模倣をしていました。でもやがて日本の風土に合うもの、日本人しか表現できない味わいを目指そうとの動きが生まれました。現在の国産チーズは、輸入物より穏やかで繊細な風味のものが主流です」(チーズプロフェッショナル協会の理事・佐藤優子さん)
同じ気候風土で育まれた日本のワインとの相性も格別である。
清水牧場チーズ工房『ウォッシュタイプ 森のチーズ』
(1ホール約300g 約2390円)
塩水で表面を洗い、熟成させるチーズに惚れ込んだ生産者が、遂に完成形に辿り着いた。ブラウンスイス種の良質な牛乳を使った味わいは、濃厚さの中にも複雑性と余韻がある。しっかりした赤ワインに合う。
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