新着記事

カビ専門家に聞く「梅雨時期のカビ対策」3つのポイント

朝倉館跡空撮。

「お屋形さま」と呼ばれていた朝倉義景。室町時代後期の「大名屋形」を知れば『麒麟がくる』をもっと楽しめる【麒麟がくる 満喫リポート】

エアコンの故障は冷房の使い始めに起きている! 今年の猛暑を快適に過ごすために今すべきこと

誰でも簡単腰痛改善ストレッチ!ろっ骨ほぐしで腰痛改善【川口陽海の腰痛改善教室 第42回】

誰でも簡単にできるストレッチ「ろっ骨ほぐし」で腰痛改善【川口陽海の腰痛改善教室 第42回】

趙雲~「全身これ胆」の名将【中国歴史夜話 12】

趙雲~「全身これ胆」の名将【中国歴史夜話 12】

クリップオン偏光サングラス|日常使いのメガネがそのまま高機能サングラスに

南部以外ではなかなかお目にかかれないグリッツ。これはインスタント商品

『ザリガニの鳴くところ』のトウモロコシ粥(グリッツ)ってどんな味?【物語のアメリカ料理】

【娘のきもち】「その歳で親離れできていなさ過ぎて怖い」と終わった結婚生活。親を過剰に心配しすぎる娘の成長過程~その2~

【娘のきもち】「その歳で親離れできていなさ過ぎて怖い」と終わった結婚生活。親を過剰に心配しすぎる娘の成長過程~その1~

右側は煮溶かしたばかりのため、サラサラで飲みやすい。 左側は、冷めてかたまってからカットしたもの。プリッとしてボリュームがある。

おこもり生活で便秘が気になるなら、水溶性食物繊維たっぷりスープを!「あったか寒天スープ」でウィルス対策!

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 大開口窓は開放感が得られると同時に、季節ごとの光と風を取り込むことができる。芝生は建物周辺の温度を下げることが期待でき、庭木は夏の日差しを和らげる効果がある。
  2. 勾配天井により天井高は最高4mを実現。1階と1.5階がゆるく繋がることで、人の気配を感じながら、個室で過ごす感覚が楽しめる。
  3. 居室は35~75平方メートル、と広めに設定され、多彩なタイプが用意される。高齢者の暮らしやすさに配慮した設計が特徴だ。写真は66平方メートルの部屋。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

ワイン

ドメーヌ・ド・ラルロ|銘醸地ニュイ・サン・ジョルジュで醸される繊細なワイン

取材・文/鳥海美奈子

世界に冠たるフランス・ブルゴーニュワイン。とりわけ銘釀地として知られるコート・ドールには、26の村があります。そのなかにはジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、ムルソーなど誰もが一度は耳にしたことのあるワイン産地が連なっています。

なかでもニュイ・サン・ジョルジュは、男性的なワインの代表格です。そのうち、生産されるワインの98%が赤ワイン。ニュイ・サン・ジョルジュの赤ワインは色調が濃く、チェリーやカシスといった赤い果実やスパイスの香り、味わいにははっきりしたタンニン(苦味)があり、力強い構成力を持っています。

ニュイ・サン・ジョルジュには、いくつかの有名ドメーヌがあります。例えば、長熟型の重いワインを生み出すドメーヌ・アンリ・グージョ。あるいは力強さとしなやかな口当たりを両立したワインが特徴のドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロン。そして、ニュイ・サン・ジョルジュのなかでも、ひときわ繊細でエレガントなワインを造るのが、今回ご紹介するドメーヌ・ド・ラルロです。

石垣に囲まれたクロ・ド・ラルロ。1872年から所有する最も歴史の古い畑。

このドメーヌの歴史は、18世紀末まで遡ることができます。フランス革命後に建物や畑を所有したあとは何度か所有者が変わり、現在はフランスの大手保険会社AXAアクサ・ミレジムが購入し、ワイン造りを行っています。豊富な資金のもと新しい設備を導入したりと、このドメーヌの評価を守り続けているのです。

歴史ある古いカーヴには古いヴィンテージ(年)のワインも貯蔵されている。

来日したドメーヌ・ド・ラルロの醸造責任者であるジェラルディンヌ・ゴドさんにお話を伺いました。

来日したジェラルディンヌ・ゴドさん。微生物学や細胞学などを修めた理知的な女性。

女性であるジェラルディンヌ・ゴドさんはブルゴーニュ大学で微生物学や醸造学を学び、様々なドメーヌで研鑽を積んだあと、2014年にこの名門ドメーヌの醸造責任者に抜擢されました。

「フランスのワイン造りは、長いあいだ男性が担ってきました。日本酒造りと同じように、20世紀中頃までは女性は差別的な扱いを受け、現場に入ることは忌み嫌われていたのです。それでも近年は女性醸造家が増える傾向にあり、その繊細な感性で良質なワインを産みだしています。私もそのひとりと言えると思います」

ジェラルディンヌ・ゴドさんは醸造責任者だが、ぶどう栽培にも関わり、味わいの向上に務める。

現在、ドメーヌ・ド・ラルロの畑は15ha。2000年からぶどう栽培にビオディナミ農法を採用、除草剤などの化学合成農薬はいっさい使用していません。醸造の際も人為的な介入はなるべくせず、ぶどうの良さを生かします。その結果、ワインにはニュイ・サン・ジュルジュのテロワールがはっきりと表現されているのです。

とりわけこのドメーヌの代名詞ともいえるのはプルミエ・クリュ(1級)に格付けされる「クロ・ド・ラルロ」ならびに「クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ」の畑のワインです。このふたつの畑はブルゴーニュの全生産者のなかでも、ドメーヌ・ド・ラルロだけが持っているモノポール(単独所有畑)なのです。

クロ・ド・ラルロの畑は険しい傾斜で、土壌は岩や石で構成されています。この区画ではニュイ・サン・ジュルジュにはめずらしく白ワインも造られています。白い花や白桃、アプリコットの香りがあり、上品ながら肉感的な味わいです。赤ワインは反対に、シルキーで密度のある舌触り、女性的でエレガントなスタイルに仕上がります。

モノポールの畑クロ・ド・ラルロの急斜面の畑。

もうひとつのクロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュは白い石灰岩土壌、ピンクがかった石灰岩土壌、赤い粘土石灰岩土壌など、場所によりさまざまです。テロワールごとに別々に醸造して、最後にそれらを混ぜ合わせてワインとしてリリースします。ベリー系の果実の深みに満ち、筋肉質な味わいのなかにナチュラルなニュアンスも存分に感じられます。

ビオディナミで栽培されたニュイ・サン・ジョルジュのピノ・ノワール。

ジェラルディンヌ・ゴドさんが醸造責任者となってから、より洗練され、ナチュラルさが際立つようになったドメーヌ・ド・ラルロのワイン。今後、ますます注目を浴びることでしょう。

《ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラルロ ブラン(モノポール)2016年》1万8000円(税抜) 6月下旬頃入荷予定 輸入元・問い合わせ:エイ・エム・ズィー 電話:03・5771・7701

《ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ(モノポール) 2016年》1万8000円(税抜) 6月下旬頃入荷予定 輸入元・問い合わせ:エイ・エム・ズィー 電話:03・5771・7701

取材・文/鳥海美奈子
2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在して、文化や風土、生産者の人物像などとからめたワイン記事を執筆。著書に『フランス郷土料理の発想と組み立て』。また現在は日本の伝統文化、食や旅記事を『サライ』他で執筆している。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 「日本庭園」のようなワインとは? 1000年のワイン造りを目指す…
  2. 病気もなく、美しい形状の収穫直前の洗馬のぶどう。 【日本ワイン生産者の肖像8】小山田幸紀さん(ドメーヌ・オヤマダ)…
  3. 「自分なりの栽培法をみつけるまではチャレンジの連続でした」と語る。 【日本ワイン生産者の肖像8】小山田幸紀さん(ドメーヌ・オヤマダ)…
  4. 酒井ワイナリーのワインは決して高価ではないが、「他国の3000円代のワインと比較して、よりいいと思ってもらわなければいけない。危機感がある」と話す。 【日本ワイン生産者の肖像7】酒井一平さん(酒井ワイナリー)|読書…
  5. 【日本ワイン生産者の肖像7】酒井一平さん(酒井ワイナリー)|読書…
PAGE TOP