今回の「春の京都特集」では、京都散策に便利な宿を27軒紹介しています。
窓から花見ができる宿、便利な都市型ホテル、手頃な宿泊料金の瀟洒な宿……。また、京都には、“文化財”に指定される宿もいくつかあります。
今回紹介した中にも、文化財指定の宿が5軒あります。
そのひとつ、『吉田山荘』(左京区吉田)は、国の登録有形文化財。
昭和天皇の義弟にあたる東伏見宮家の元別邸。総檜造りの格調高い建物で、大正中期の御殿建築の名残を残します。表唐門は、奈良法隆寺の宮大工としても名高い西岡常一の手によります。
ほかにも、写真の『上木屋町 幾松』(中京区木屋御池町)は、木戸孝允の寓居跡。木戸孝允や西郷隆盛、勝海舟に坂本龍馬などの書も掲げられています。ここも、国の登録有形文化財。
これらの宿は、いずれも文化財の建物にそのまま泊まることができます。
気になる宿泊料金は、本誌をご覧ください。あれ、意外に……!?
撮影/宮地工