【ひと皿の歳時記~第94回】
上海『青木』のあじの握り
日本料理ブームに乗って、中国での日本料理のレベルの向上には目を見張るものがあります。北京でも上海でも日本料理店を訪れましたが、「すし」はめざましい躍進ぶりです。
上海に店を構える『青木』は人気店で、できるだけ築地をはじめとする日本の市場から魚介を取り寄せているとのことでした。
握りで嬉しかったのが、本わさびで握ってくれたこと。中国産のわさびですが、まがい物のわさびとは味わいが断然違い、魚介の味わいが見事に生きていました。
まぐろは醤油に数分漬けこんで、「づけ」で握ってくれました。酢めしとの相性もピタリと決まり、東京のすし屋もうかうかできないと思うほどの出来栄え。
季節の「あじ」は長崎から取り寄せたそうで、鮮度は申し分なく、仕込みも抜かりなく、夏の握りを堪能しました。
寿司職人の青木さんと。
店舗情報
店名 | 櫞舎鮨青木 |
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住所 | 上海市静安区延安中路632弄45号 |
TEL | 021-52811107 |
営業時間 | 12:00~14:30(要予約)18:00~22:00(要予約) |