文・写真/佐竹敦
岐阜県揖斐川町に、あの世界遺産にも指定されているペルーの「マチュピチュ遺跡」を彷彿とさせる、“岐阜のマチュピチュ”があると聞いて、訪ねてみました。
“岐阜のマチュピチュ”と言われるのは、斐川町春日六合の上ヶ流(かみがれ)地区にある『天空の茶畑』というスポットです。県道32号線から、細く勾配の急な曲がりくねった山道を約3キロほど上ったところにあります。
途中、本当にこの先に何かあるのだろうか? と心細く不安になりながら走ること約10分。一気に展望が開けて、辺り一面に茶畑が広がっている絶景が目に飛び込んできました。
まさに人里から遠く離れ、隔絶された隠れ里、天空の里といった趣がある地でした。
この「天空の茶畑」を見下ろす絶景ポイントへは、駐車場に車を停めてから「天空の遊歩道」と名付けられた山道を約20分登ります。
そして展望スポットに到着!
岐阜のマチュピチュと呼ばれている理由がよくわかりますね!
この「岐阜のマチュピチュ」こと『天空の茶畑』は、2016年の3月に誕生した新しいスポットです。
もともと周辺は茶の栽培が盛んなエリアで、見渡す限りの茶畑自体は以前からあったものですが、地元の方々が町おこしのボランティアを募り、約1年がかりで遊歩道を整備し、全景が俯瞰できる絶景ポイントを開放したのです。
動画でも見てみましょう!
現在では週末や休日になると大勢の方が訪ねてくるようになったそうです。
現地では集落の方がボランティアで駐車場への誘導や、絶景ポイントまでの道案内などをしてくれていました。何かあるといけないので、最後の一人が山を降りてくるまで見守って下さっているそうです。
そして周辺の看板、トイレ、木の枝で作った杖なども、何から何まで地元の方々のボランティア・手作りで維持管理されているものだとか。地元の方々のご厚意に感謝です。
さあ、日本でマチュピチュにいるかのような秘境気分が味わえる“天空の茶畑”へ、一度訪ねてみてはいかがでしょうか?
【参考リンク】
「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」へ行こう!- 岐阜県池田町役場
文・写真/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。